武田 尚子
2021
25
Oct
ランジェリーもクラシック回帰?
今シーズンは、アランセーターやキルトスカートと、20~30年前、いやもっと前の私たち世代の学生時代が思い出されるような懐かしいアイテムが目につく。
コロナによってタイムレスの傾向が強まったせいか、サイクルが違ってきたせいか、安心のできる定番志向になっているのか、ランジェリーもクラシックなものが多くなっている。
もうトレンドは出尽くしたし、新しいものに力を入れるのはリスキーだから、むしろ過去の遺産を見直して基本にもどってみようというわけか。
クラシックとはどういうものかというと、その昔、日本でいうところの「ヨーロッパらしいもの」「インポート感覚」といわれていたもの。
エンブロイダリーレースなどレース使いで、カップは比較的広範囲にカバーするタイプ。
色は、クラシックの代表といえば、白と黒、それにベージュ(スキンカラー)も基本。
それに花柄やヴィヴィッドカラーなどの色も加わる。
2022春夏シーズンのインポートブランドの展示会を見ても、信頼性のある老舗ブランドの多くが、懐かしい雰囲気のものを発表していた。
栄進物産「オーバドゥ」(フランス)
パリスインターナショナル「リトラッティ」(イタリア)