進士 恵理子
C.neeonのDNA?
みなさんこんにちは。今日は私の母校Weisensee Art of School berlinから登場したANNJOY。毎年行われるMart Stam Preisで受賞されたのをニュースレターで送られてきて知りました。普段流してみていたメールですが、この写真にはグッときました。Anne BellingerとJoy WeinbergerのふたりからなるANNJOYを紹介したいと思います。
ちなみにMart Stamは1950年から当校の校長を勤めた人物で、Weisenseeの授業形式をバウハウスに則って作った建築家。その財団からなる卒業生のコンペティションです。
モード学科の学生とテキスタイルデザイン学科の学生が組んだユニットだけあって双方のひらめきの融合を感じます。
手織りの布も大胆に形にまとめあげています。
実はこの二人をサポートしたのは現在Weisenseeでモード学科の教授をしているもとC.neeonのClara LeskovarとDoreen Schulzだったりするわけです。
C.neeonは2003年にデビューしたデザインユニットで大胆なテキスタイル使いとアシンメトリーなデザイン、そして何よりベルリンの空気をキャッチしてファッションに落とし込んでいた作り手の二人で、この二人もweisenseeで学んでいたようです。
ようです、というかそれを聞いてWeisenseeで勉強したいと思った私です。
それはさておき、ファッションっていいな、と思わせるこの二つのデザインユニットは共にテキスタイルデザイナーがそこデザインの現場にいること。同時進行で形と素材のマッチングがされていることや、共有している世界観の中にマテリアルとファッションが同等に扱われていることに、共感を覚えます。
むしろ時にはテキスタイルからインスピレーションを受けてモードの形が決まっていくこともあるのではないかと思いたくなるようなデザインです。
ANNJOYの作品は本当に自由なアイディアから生まれていて、魚釣りをする人が原点にあるのだとか。詳しくはわからないけれど、なんとなくラテンアメリカにすむ白人像を思い浮かべます。そこではどんな暮らしをしているのかしら?のびのび太陽のもとで生きる人たちの暖かさを感じるような雰囲気、好きです。
こういうコンテクストまではOfficialsiteからは読み取れなかったのですが、想像力を掻き立てられたことは事実。ファッションから文化や生活環境のことまで入っていけるのはなかなか斬新という以外ないような気がします。さらにグローバルってなんだろう?むしろ辺境に住む一人一人にまで共感を持つことなんじゃないかな、と思える作品との出会いでした。
Berlin在住のPhotographer Junschen WuのHPにいい写真がいっぱいあったのでここに→リンク←を貼っておきます。きになる人はチェックしてみてくださいネ。
ではまた!