進士 恵理子
日帰り出産はドイツならでは?!

4月末に第二子の出産をしました。前回は初めてのお産で産後の自分の体のことも、赤ちゃんのお世話の仕方も教えてもらったほうがいいと思ったので、考えもしませんでしたが今回はなりゆきで(笑)、入院をせずに出産後の検査をすませ4時間後に帰宅しました。いわゆる「日帰り出産」です。実は初めからそのつもりだったわけではないのですが、産んだ後も比較的元気であったこと、赤ちゃんも問題がなかったこと、実家の母が自宅でご飯を作っていてくれたこと、助産師さんが翌日から訪問して赤ちゃんと私の様子を見にきてくれる、というサポートがあったから踏み切れたのではないかと思います。
事実、メリットとしては上の子がいる場合さみしい思いをさせねくて済む、お父さんも自宅と病院を行ったり来たりしなくて済むし最初から赤ちゃんとじっくり向き合える、自宅の方が授乳しやすい(座り慣れた椅子やソファは病院のベットより数倍落ち着きます)それに自由に飲食できることでしょうか。
ドイツでは、病院で出る食事が非常にそっけなく、赤ん坊産んだ後こんなんじゃ力もおっぱいも出ないわ!とキレたくなるようなシロモノ。夕食に黒パン数枚に、四角い冷たいバター、乗っけて食べる用のハムとチーズが数切れ、トマトとキュウリが皿の端っこにちょっと乗ってて...。日本人にはもう炊きたてのご飯に卵かけるだけでもいいからあったかいもの食べたい、と切実に思う有様で、日本のように豪華な食事でもてなしてくれる産院はないわけで。
あくまでも自宅で静養するのがメインのドイツですが、保険適用範囲で助産婦さんの毎日の訪問がありまして、これがとてもありがたいのです。授乳、沐浴、産後骨盤ケアの仕方や新生児の成長経過の観察を自宅で行ってもらえるのは心強かったです。自分のやり方があっているのかどうなのか、お世話の仕方を指導してもらえるのは非常に助かるし支えになりました。日本にもあったらいいのになぁ、と思いました。
さて始まったばかりの二人目の赤ちゃんとの産休ですが、まだ意思を持たない天使のような生まれたての赤ちゃんを目の前にドキドキワクワクしています。子育て関連の内容が増えるかもしれませんが宜しくお願いしまーす。