進士 恵理子

2019 24 Nov

食品のあれこれ


ベルリンは世界で一番ベジタリアンが多いとか。動物愛護の視点の人もあれば、生肉製造工程が非常に環境保護の面で悪影響を及ぼすから控えるという人もいれば、単に植物性のものだけ食べたいと言う人もいる。様々でいろんな意見がある中で菜食主義者が多い。
店を見渡しても一貫して梱包を省いている。例えば有機野菜と近郊野菜のみ扱う店も多い。輸送費削減と地産地消を推奨しているからで当然箱にゴロゴロ入った野菜がそのまま並ぶ。




パンなども当然ビニール袋に入っていないしメーカーの刻印もない。しかし値段は普通のスーパーよりやや高め。という事はいかにスーパーの食材が安く(安い材料と製造工程で)作られているかと言うことになる。

味は、もちろんこちらのものの方が美味しい。ニンジンはそのまま食べてもう甘みを感じられるし、よく洗って皮ごと食べられる。そういった安心感もある。無農薬で作られているという信頼は変えがたい。

美味しいものは好きだしそれが剥き出しで売られていることが嬉しい。そういうところにお金を使って経済が回っていることを感じることが心地よい。服でも食品でもアクセサリーでも同様で、身近な人にお金を払っているという感覚が健全なように思える。何よりも価値に見合った金額を払っているという感覚もあって私はちょっと高くても有機野菜の店で買う。

もう時期クリスマスシーズン。プレゼントもできればベルリンか近くの町で作っている誰かの手から生まれたものを探してみたいな。