大城戸織布
2021
25
Jun
ときどきかどう
差別化商品の秘訣?
「売れ行きの悪い糸ないですか?」
(良く売れてる = 量産型 だと勝手に認識してる)
そんな糸を積極的に購入したりする
更に、差別化を越えたところのマニアック寄りに傾倒し
「糸になる(撚糸)前の状態で分けて下さい~」とも

で、入手したスリット工程(撚糸前)済みの偏平和紙
通常の和紙糸はきれいに撚糸されていて扱いやすいので
技と?扱い難くするため、自社で紙縒り状態にする
(久しぶりの作業)

この類の初陣の頃は、恒例の
遣るんぢゃ~なかったシンドイ労務 に見舞われたが
今となっては、不通から普通になっている
通常だと、この後ワインドUP(コーンに巻き返し)するが
紙縒りが故に、トラバースが掛かっていても
コマネチ状態になり、このままだと糸が解除出来ず切れる
そんな時に・・・

OKD式 斜取り作繊を実行する

真横ではなく、斜がMISO
この状態でワインドUPした方が手間が省けて・・・
ですが、引っ張りトルクが足りず(トラバースボビン?のところで空回りする)NGだったので

綛取りをする
(画像左下のは、初速を調整するインバーター)

綛取りが終わったところで、次の工程・・・

綛取り機から外し、軸を入れ替えて・・・

ワインダーに移設

超低速(インバーター制御して)で巻き返す
この糸を使用した布音の受注数、数十m
その為の紙縒り和紙糸(コーンUP)を用意する時間・・・5日
差別化商品枠を凌駕した
マニアック・ゾーンの布音に相当する日数である
しかたあるまい!