増見哲株式会社

2021 12 May

環境に優しい素材「PLASHELL (プラシェル)」使用のボタンを世界で初めて商品化!!

こんにちは!

SDGsへの取り組みにも力を入れている増見哲株式会社です。

この度、卵の殻を主原料とする環境に優しいバイオマスプラスチック「PLASHELL(プラシェル)」

を使用したボタンを世界で初めて商品化しました!

 

①環境に優しいバイオマスプラスチック「PLASHELL(プラシェル)」を使用したボタン

本製品は、卵の殻を主原料とする環境に優しいバイオマスプラスチック「PLASHELL(プラシェル)」を使用しています。

☆特徴1
・主原料となる卵殻の成分はおよそ94%が炭酸カルシウム。

・適度な耐久性を持っている。

だから、ボタンの素材として適しています。

☆特徴2
・素材の60%が自然由来素材。

・燃やせるゴミとして使用可能。

だから、焼却時にはCO2排出を削減できるため環境にやさしい素材です。
(※可燃ごみの規定は、各地方自治体の広報でご確認ください。)

 

②バイオマスプラスチック「PLASHELL(プラシェル)」って何??

PLASHELLは、次の2つを特別な技術で均等に混ぜ合わせて製造するバイオマスプラスチックです。

・粉砕して細かい粒上にした卵の殻

・ポリプロピレンなどのプラスチック

☆特徴1

・卵の殻を60%、プラスチックを40%の割合で配合。

☆特徴2

・51%以上が自然由来素材のため燃やせるゴミとして使用可能です。

国内の割卵工場で安全に処理された卵の殻を使用しており、

これまでほとんどが産業廃棄物として焼却処理されていた卵の殻の有効活用にも繋がります。

(※可燃ごみの規定は、各地方自治体の広報でご確認ください。)

 

③環境負荷を軽減するための取り組みは急務、環境に配慮した商品の購入意向がある人は80を超える

当社は、SDGsへの取り組みとして、環境に配慮したサステナブルな素材の開発・提案を積極的に行うことで、

地球温暖化を防止しサステナブルな循環型社会を形成する事を目指しています。

(1)環境省の発表*1によると、

日本国内で年間に焼却・埋め立て処分される衣類は約48万トンにのぼります。

これは毎日、大型トラック約130台分を焼却・埋め立てしていることになる。

つまり、焼却時に排出されるCO2が環境に与える影響が問題となっています。

このように環境負荷の大きさが指摘されるファッション産業では、

衣類の生産から廃棄に至るまでの環境負荷を軽減するための取り組みが近年急速に広がっています。

また、消費者の環境保護への意識も年々高まっています。

2)消費者庁が2020年に実施した調査*2によると、

「エシカルな商品・サービスの購入意向がある人」の割合は、2016年と比較して19.4ポイント上昇して81.2%となりました。

購入理由として「似たような商品を買うなら社会貢献につながる方がよい」が59.4%と、もっとも高い結果となりました。

 

④環境に優しいバイオマスプラスチック「PLASHELL(プラシェル)」を使用したボタン


このような状況を受け、当社では環境負荷を軽減する商品の企画開発を進めていく中で、

卵の殻とプラスチックを混ぜ合わせたバイオマスプラスチック「PLASHELL」にたどり着きました。

当初、ボタン以外にもバックルなど様々なパーツでの商品化を試みましたが、

60%が自然由来である「PLASHELL」は、従来のプラスチックと比べて成型が難しく、

安定した品質の商品を生産できず苦労しました。

試行錯誤の末に、世の中に出せる品質のボタンを開発し、世界ではじめて商品化いたしました。

卵の殻を主原料とする「PLASHELL」を使ったボタンを通して、

地球温暖化を防止しサステナブルな循環型社会を形成する事に貢献してまいります。

詳しくは、各営業までお問い合わせください。

*1 サステナブルファッション - 環境省
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/index.html
*2 エシカル消費に関する消費者意識調査 - 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/investigation/