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「バーバリー」2040 年までにクライメート・ポジティブを実現することを発表
© Courtesy of Burberry
「バーバリー(BURBERRY)」が、サステイナブルな取り組みの一環として、2040年までにクライメート・ポジティブを実現することを発表した。クライメート・ポジティブは、温室効果ガスの排出より吸収が多くなる状態を目指す概念。ラグジュアリーブランドとして初であり、すでに発表している2040年までのネット・ゼロ(温室効果ガスの排出量と吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにすること)をさらに進化させた取り組みとなる。
この誓約では、クライメート・サイエンスのガイドのもと、以下バリューチェーンにおけるアクションの実行を挙げている。
●2030 年までにサプライチェーンの温室効果ガス排出量削減を一層進め、2030 年までに 46%削減
● 2040 年までにネット・ゼロを実現
● バーバリー・リジェネレーション・ファンドを通して、未来におけるローカーボンの実現の加速化、エコシステムを本来の状態に戻し、保護する自然由来のプロジェクトへの投資を行う
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また「バーバリー」はバリューチェーンを超え、ゼロカーボンを目指すことを目的に以下のような他団体への投資をする。
●大気中の二酸化炭素を排除させ、自然のエコシステムを保護し、復元するプログラム
●環境変化への適応を強いられるフロントラインを支え、気候変動による被害から回復させるプログラム
● NGO 団体や政策立案者などとパートナーシップを組み、ファッション業界のポジティブな変化に必要なことを積極的に提唱
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前出のバーバリー・リジェネレーション・ファンドは、二酸化炭素のオフセット・インセットの検証をするプロジェクトをサポートするため2020年に設立。二酸化炭素を相殺、貯留し、生多様性とエコシステムの復元の推進を可能とする。インセットの最初のプロジェクトとして、同ブランドはPUR Projet とパートナーシップを組み、農場の土壌の二酸化炭素回収、水循環の改善、生物多様性の回復を推進すべく、オーストラリアのウール生産者とリジェネラティブ農業に取り組んでいる。
また、国連の SDGs 達成のために立ち上がった、グローバルなファッション団体 Fashion Avengers をサポートする一環として、Forest for Change を支援する。Forest for Change は 2021年ロンドン・デザイン・ビエンナーレに合わせ、イギリスのデザイナー、エズ・デブリンにより立ち上げられたプロジェクトで、2021 年 6 月 1 日から 6 月 27 日までの期間、ロンドンのサマセット・ハウスの中庭が森に変化し、来場者はそこで国連の SDGs 17 の目標を理解し、体験することができる。
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本件に関し、「バーバリー」チーフ・エグゼクティブ・オフィサーのマルコ・ゴベッティは以下のように語る。
「バーバリーは、大自然やアウトドアを探求する情熱により創業され、150年以上にわたってそれは継続され我々のインスピレーション源となっています。探究心という我々の財産、そしてクリエイティブなスピリットに突き動かされ、我々は 2040年までにクライメート・ポジティブを実現するという大きな目標を掲げました。
企業として、我々は地球のためにポジティブであるという情熱により団結しています。サステイナビリティに対するコミットメントをより強固なものにすることによって、未来のために地球を守っていく手助けを一層強化してまいります」
文:田中美貴