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「サカイ」が2021秋冬ウィメンズコレクションを発表 渋谷のスクランブル交差点を舞台にしたムービーショーでさらに進化したハイブリッドを披露
「サカイ(sacai)」が2021年5月21日、2021秋冬ウィメンズコレクションを公式インスタグラムとユーチューブで発表した。
誰もいない渋谷のスクランブル交差点にヘリコプターが降り立ち、真っ赤なルックで幕を開けたムービーショー。デザイナー阿部千登勢がコロナ禍での1年を東京で過ごした経験と、少しずつドレッシーになっていく環境の変化の中で⽣まれたというこのコレクションは、女性の持つ強さとエレガンスの表明に見えた。
ブランドのシグネチャーであるハイブリッドは、新たな試みでさらに進化を遂げた。今シーズン特徴的なのは、タイトなボディラインにシュリンクさせた肩のシルエット、そしてその肩に合わせたオーバーサイズのスリーブ。異なる要素を組み合わせることで新しいシルエットを生み出した。そして肩からスリーブにかけては時に素材やカラーをミックスさせて多様な表情を見せている。縦長の美しいラインはドレスやスカートのマーメイドシルエットで華やかさが加えられ、さらに深いスリットで、着る人を拘束しない機能性も実現した。フルレングスのドレスには、収縮性のあるニットを重ねることでプロポーションに変化をつけ、クチュールのような構築的なコレクションに柔らかな印象をもたらしていた。
また、カラーパレットはホワイト、カーキ、ブラック、ベージュのシックな色をベースにイエローやレッド、コバルトブルーのようなはっと目を引く鮮やかなカラーを加え、閉塞感のあるこの時代にポジティブな感情をもたらしてくれた。
グラフィカルなプリントが印象的なアイテムはニューヨークで活躍するアーティストの「エリック・ヘイズ(Eric Haze)」とのコラボレーション。「One Kind Word」や「Feel It」など、友情とポジティブさ、あたたかさ、そして愛に焦点を当てたというメッセージが鮮やかに描かれている。
■「サカイ」2021秋冬ウィメンズコレクション