撮影：BRETT LLOYD

　「ディオール（Dior）」が、2019年12月3日に2020フォールメンズコレクションショーを米マイアミ・ルベルミュージアムで開催した。

　同ショーは、「アート・バーゼル マイアミビーチ」の開幕前夜のイベントとして催されたもので「ディオール」のヘリテージとアメリカのカウンターカルチャーやライフスタイルの融合を感じさせるコレクションであった。エンブロイダリー、ビーズ刺繍、素材使い、そしてテーラリングのサヴォワールフェール・・・。オートクチールのアトリエを擁するメゾンのヘリテージに捧げるオマージュにサイケデリックな要素を組み合わせた。また、流れるようなスポーツジャケットはトロピカルウール製でハンドステッチによりボタンがあしらわれ、ニュールックを象徴する「バー」スーツを想起させる。限定エディションのメタルバージョンの「サドル」バッグも目をひく。

　「ディオール」の帽子デザインを手掛けるスティーブン・ジョーンズは、セーラースタイルのフレンチベレーとボブハットは華麗な花々の小枝で装飾。フローラル モチーフ、パイソン プリント、そしてチェック&ストライプがコレクションにアクセントを加え、「ディオール オブリーク」モチーフと融合している。

　また、マイアミというロケーションを反映した要素も魅力。ハイビスカスレッド、パシフィックブルー、サフラン、そしてパステルの色合いには、マイアミビーチのアールデコ建築を反映したものだ。

　毎シーズン、名だたるクリエーターを迎えてきたキム・ジョーンズの「ディオール」。今回は、「ステューシー」の創業者としても知られるショーン・ステューシーを招聘した。「DIOR」のロゴをグラフィティタグのように再解釈し、新しいプリントを生みだした。また、「ナイキ」とのコラボレーションスニーカー「Air Jordan 1 High OG」も発表し、SNSなどで大きな話題となった。

©Jackie Nickerson

 

■来場セレブリティー

　同ショーには、豪華なゲストが来場。デビッド・ベッカム、キム・カーダシアン、コートニー・カーダシアン、トラビス・スコット、プシャ・T、ケイト・モスらが華を添えた。

デビッド・ベッカム

トラビス・スコット

プシャ・T

ケイト・モス

キム・カーダシアン、コートニー・カーダシアン

 

■「ディオール」2020フォールメンズコレクション