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2021 22 Oct

「アツシナカシマ」東京駅の歩行者デッキで2022春夏ショーを開催

 

 「アツシナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」が2021年10月20日、2022春夏コレクションショーを東京駅八重洲口グランルーフで開催した。シーズンテーマは、潜在意識を意味する“SUBCONSCIOUS”。

 昨シーズンは、古風な日本画を大々的にあしらった多彩なコレクションを披露した「アツシナカシマ」だったが、デザイナーの中島篤は今シーズン、自身の身体感覚や記憶といった心の中にヒントを求めた。見晴らしの良い東京駅の歩行者デッキをランウェイに、ヒューマンビートボクサー、SHOW-GOのライブパフォーマンスと同時にショーは始まった。

 

 まず登場したのは、幻覚のような錯視効果を狙ったルックの数々。極端に平面的な印象を与えるアルファベットのモチーフから次第に、複雑なフラッグチェックとストライプの切り替え配置のものへと、ショーは移行していく。複雑な現代社会を生きる上での、潜在的な体感や違和感を服として昇華させた形だ。

 

 中盤には色違いのステッチやジップ、ドローコードを用いたワークテイストのシックなアイテムを提案。後染め加工によるそれらは、独特の奥深さを醸し出している。一見すると、不規則に縫われたステッチだが、様々な抽象的なイメージを想起させるデザイン性も兼ね備えている。

 

 また、見る者の五感を再認識させるかのような表現は他にも散見された。例えば、無意識下での心理状態を絵画として描いて、洋服をキャンバスに見立てて表現したというトップスやワンピースなど。ルックではテーパードパンツを合わせ、足元はヒールオープンのブーツやシルバーのロングブーツなどでドレッシーにまとめた。終盤にかけては、計算され尽くしたカッティングのドレープドレスを鮮やかなカラーで表現し、ショー全体をポジティブな印象にまとめあげた。

 


「アツシナカシマ」公式サイト

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