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「ユイマナカザト」がオンラインオーダーメイドプロジェクト[Face to Face]をローンチ
「ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)」がオンラインオーダーメイドプロジェクト[Face to Face]を、日本時間5月1日(金)20:00にローンチ。チャリティとして、注文客のシャツを仕立て直すサービスを開始した。
同プロジェクトは、デジタルツールを使いながら1度も注文客に会わずに仕立てた服を届けるというもの。まずオンライン上でデザイナーと対話をし、その後注文客の白いシャツを1着預かる。デザイナーとの対話から紡ぎ出されたストーリーをインスピレーションに、同ブランドがシャツを仕立て直し、世界でたった1着の衣服として注文客に届ける。「お客様と私たちが共に創りあげる試み」としている。
また、「ファッションを通じて少しでも気持ちをポジティブに」との願いからチャリティーとして無料で同サービスを提供するという。制約のある状況の中、1着1着手作業で製作するため、数量限定。要望が多数となった場合には抽選となる。
同ブランドの中里唯馬デザイナーは、「今世界中で起こっている未知なる状況、そしてこれからやってくる新たな時代に向けて、私たちファッションブランドに、一体何ができるかという自問自答を幾度と無く繰り返してきました。そして辿り着いたのは、デザイナーが直接お客様と対話をしながら、世界で1着の服をデザインし制作するということです。これまで行ってきたオーダーメイドのプロセスを、今こそデジタルツールを介し、世界中の人へ届けよう、という思いでした。社会的距離を保たなければならない現在の状況は、人と人との間に、精神的な繋がりを築くことの大切さに気付かせてくれました。“対話を通じて衣服を作る”とは、一見非効率とも思える工程です。しかし、これはとても人間的でプリミティブな営みであり、同時に、この視点こそが、“作る”と“着る”とが切り離されてしまった現代の衣服の在り方を見直し、サステナブルで豊かな未来に向けた、次の時代のヒントとなるように思います。このプロジェクトは、そんな来たる新たな時代を見据えての試みでもあるのです。この活動が多くの人へインスピレーションとして届くことを願っています。」とその思いについて語った。
「ユイマナカザト」は、2011年、東京で初めてのコレクションを発表。2016秋冬シーズンからは、パリ・オートクチュールでコレクショ ンを発表している。中里デザイナーは、常々「やがて衣服は1点物しか存在しなくなるでしょう」と話しており、クラフトマンシップとテクノロジーが調和した革新的な服作りにより、一人一人の個性に合わせた衣服を、より多くの人に届けることを目指している。
■オーダー方法
1. オンラインフォームで注文し、オンライン上にてデザイナーと対話。日程は、メールにてスケジュールを調整する。その際に、注文客が提供する白いシャツの着用が必要。
2.注文客が所有する白いシャツを1着を同ブランドに送付(同社が配送の手配するため送料は無料)。
3.注文客との対話をインスピレーションに、デザイナーがデザインを考えて新たな衣服に仕立てる。
4.完成後、希望の住所を指定まで配送。
※製作期間は2、3週間(注文状況に応じて前後する可能も有り)