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「ヴァレンティノ」が2020フォールコレクション「ヴァレンティノ ブルーグレース」を発表
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2020フォールコレクションを発表。オランダの有名なデルフト陶器の世界を「ヴァレンティノ ブルーグレース」として表現した。
16世紀に起源を持つオランダの陶器を彩るネイビーブルーのモチーフは、過去にもオートクチュールコレクションで使用。最初は1968秋冬オートクチュールコレクション、その後、2013秋冬コレックションでも姿を変えて使用してきた歴史がある。
今回は、クリエイティブ ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリが新しい物語を紡ぎ出したプロセスの本質は、アーカイブやオートクチュールの概念と同じにしつつ、厳格で豪華なエレメントとしてではなく、複雑なクリエーションを物語るディテールの奥深さやワークマンシップ、その卓越したディテールへのこだわりに対する称賛としてのオートクチュールを、現在という時間の中で新たに再解釈した。
クラシックなクチュールの厳格な意図に代わり、「ヴァレンティノ ブルーグレース」モチーフから60、70年代のフローラルプリントやジオメトリックプリントを、さまざまなアイテムを通じて現代のワードローブに広げた。そして、デイウェアやイブニングドレスといった用途を制限することなく、その境界を曖昧にし「あらゆる用途のドレス」を作り出したのだ。
陶器のエンブレムのようなモチーフが実現する新しいビジョンは、単独で、繰り返し、ときにブーケとして、またはオールオーバーバージョンとして、ホワイトのカラーパレットにネイビーで表現した。これによりバーガンディーやレッド、ブラックのディテールが、そしてテーマや、装飾とデザイン、チュールやクレープデシン、ブロケードといったファブリックのクリーンでストレートなボリュームとの対比を際立たせている。