「ヴァレンティノ（VALENTINO）」は、イタリアファッション協会との協業により、毎シーズン、若手のゲストデザイナーを1名選出し、「ヴァレンティノ」のインスタグラムアカウントでそのデザイナーのコレクションを紹介するプロジェクトを継続すると発表。

　第2回目となる今回は2022年9月にミラノで開催される2023春夏ウィメンズコレクションのファッションウィーク中に実施する。デザイナーは「アクト・ヌメロウーノ（Act N°1）」の創立者であるガリブ・ガサノフとルカ・リン。「アクト・ヌメロウーノ」はインクルージョンと同義語でもあり、クラフツマンシップとマルチカルチャーの雰囲気がたがいに対話し、その起源である過去に意識を向けつつも未来を見据える今の世代を代表するブランドと言える。

ガリブ・ガサノフとルカ・リン

　新しい世代のデザイナーたちのエネルギーを育て、ファッション界のシステムを支えていくために、「ヴァレンティノ」とクリエイティブディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリはデジタルスペースを開放し、若いクリエイターに作品やメッセージを発信する機会を提供している。

　同じ価値観を共有するスペースで行う同イベントは、ファッションを一つの言語として、本質は変えずに、異なる方法で語られるクリエイティブなパノラマの中で作り上げている。ヒューマニティーを再構築し、人間を中心に据えることでシステムをよりオーセンティックで魅力あるものにするという。そこにはさまざまな人が存在し、デザイナーだけが集まった小さな集団には留まらない。そして、グローバルである前に、ローカルでパーソナルなものなのだ。

　ピエールパオロにとって、ファッションは非常にパーソナルであり、多様性を受け入れることによって個性を称えるものでなくてはならない。純粋な多様性とインクルーシビティというマニフェスト。ファッションとは、それを通じてそれぞれのパーソナルな物語を伝える言語と言えるだろう。

■「ヴァレンティノ」公式サイト