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「バレンシアガ」メゾンゆかりの地にクチュールストアをオープン
「バレンシアガ(Balenciaga)」が2022年7月6日(水)、デムナにとって2度目となる51stクチュールコレクションを発表した。同日には「バレンシアガ」創設者のクリストバル・バレンシアガのクチュールサロンが位置していた住所に「バレンシアガ クチュールストア(Balenciaga Couture Store)」も正式オープンした。
今回のクチュールコレクションでは職人や工業デザインとのコラボレーションを中心に構成され、ブランドがこれまで行ってきた技術的な職人技と技術革新に新たなレイヤーがもたらされた。ボディフィットなルックは 3Dプリントされたパディングとウェットスーツに着想を得たもので、ジップクロージャーにより開閉できる仕様となる。独特の質感を放つファブリックには日本製の石灰岩ベースのネオプレンが採用された。
またコレクションを大きく特徴づけるのがコーティング加工を施したポリウレタン製のフェイスシールドだ。メルセデスベンツ・グランプリ・リミテッド(Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.)の一部門である、メルセデス-AMG F1 アプライドサイエンス(Mercedes-AMG F1 Applied Science)が設計を手掛け、開発段階においては、空気力学、防雲機能、通気性などのテストが数ヶ月にわたって実施されたという。
高級オーディオブランド「バング&オルフセン(Bang&Olufsen)」とのコラボレーションも必見だ。新たに発表したスピーカーバッグ(Speaker Bag)は、アルミニウム削り出しの携帯型サウンドシステムとしてだけではなく、機能的なハンドバックとしても使用することができ、ショーでは実際にモデルが持ち歩いて音楽が再生されるという演出がなされた。
アップサイクルされたアイテムからなるアイテムも4分の1以上を占めた。例えば、ヴィンテージのボンバーやパーカー、ジーンズが分解されて再度組み立てられたり、アンティークの腕時計はジュエリーとして用いられたりと、文脈の異なる二つの衣服が新しく生まれ変わった。
コレクションを彩るウェディングドレスでは250メートルにもおよぶ様々なチュールが使用された。全ての刺繍のプロセスは7,500時間を要し、70,000個のクリスタル、80,000個の銀の葉、200,000個のスパンコールを含む、25種類のパイレットとビーズがふんだんに施された。
一方、コレクション発表の同日に公式オープンを果たした「バレンシアガ クチュールストア」は、1937年から68年まで創業者のバレンシアガのサロンとアトリエが位置していた住所と同一の、パリ8区ジョルジュサンク通り10番地(10 Avenue George V)に実店舗を構える。同ストアでは、「10 アベニュー・ジョージV」とラベリングされたエクスクルーシブなセレクションと共に、2021年発表の50thクチュールコレクションを含むユニークなクチュールピースが提供され、1フロア上のアトリエでは手作業による仕立て直しが可能となる。
なおセレクションには、アルミニウムボンデッドのシャツ、セルヴィッチデニム、アップサイクルによるアウターといったウェア類のほか、リミテッドエディションのスピーカーバッグ、ニンフェンブルク磁器製作所(Nymphenburg Porcelain Manufactory)で製造された置物、そしてバレンシアガキャンドル(Balenciaga Candle)を含む「バレンシアガ オブジェクト(Balenciaga Object)」ラインからのエクスクルーシブなアイテムも用意する。
■「バレンシアガ クチュールストア」取り扱いアイテム(一部)
「バレンシアガ クチュール」フェイスシールド
「バレンシアガ オブジェクト」クチュールフィギュア
「バレンシアガ オブジェクト」バレンシアガキャンドル
「バレンシアガ オブジェクト」スピーカーバッグ
■問い合わせ先
バレンシアガ クライアントサービス
Tel:0120-992-136