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2021 31 Aug

「ドルチェ&ガッバーナ」が伊ヴェネチアでホームコレクションを含む特別なコレクションを発表

 

 「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」はイタリア・ヴェネツィアにて、2021年8月28日、29日に渡り、「アルタ モーダ(女性用高級仕立服)」、「アルタ ジョイエッレリア (ハイジュエリー)」、そして今回初めて「カーサ(ホーム)」のコレクションを発表した。

 これまでも「アルタ モーダ」の新コレクション発表の地として、イタリアの代表的な街を選び、国中を旅してきた「ドルチェ&ガッバーナ」が、今回満を持して選んだのはヴェネチア。デザイナーの二人はこの街を「ロマンチックと官能、悲しみとときめき、理性と幻想、光と闇、神聖と世俗、ダークカラーと黄金色。私たちにとって、ヴェネツィアは相反する魅力が奏でる完璧なハーモニーを象徴する」と形容する。


 「アルタ モーダ コレクション」は国立マルチャーナ図書館とドゥカーレ宮殿に囲まれたサン・マルコ広場にて発表。100体のルックが登場し、それらを纏ったモデルたちがそれぞれゴンドラから登場するという壮大な演出がなされた。

 リアルト橋やゴンドラなどヴェネチアの風景が描かれたドレスや、サンマルコ寺院の時計台やフェニーチェ劇場の刺繍使い、カーニバルの衣装を連想させる立体的なフリルやバルーン状のスリーブ、仮面のモチーフのディテール、ヴェネチアングラスをイメージさせるシフォンやサテンに刺繍を施したドレス、サンマルコ寺院の床や天井のモザイクを連想させるようなディテールやティントレットの絵画のような色使いなど、ヴェネチアらしい要素がふんだんに盛り込まれている。そこにはカサノバ、ルキノ・ヴィスコンティ作品などからのインスピレーションも。「ここに来るといつも特別な感情が胸に湧きあがる」、「私たちの夢」だという、デザイナーたちのヴェネツィアへの想いが込められた、まさに夢のようなコレクションが完成した。

 また、「アルタ ジョイエッレリア コレクション」は、ヴェネツィアの歴史と文化を象徴する建築物であるドゥカーレ宮殿にて発表。そして同ブランドの新プロジェクトとなる「カーサ コレクション」はスクオラ・グランデ・デッラ・ミゼリコルディアにてプレビューが開催された。イタリアの文化と美をインスピレーション源に、自分らしさを大切にしたライフスタイルを提案するこのラインでは、ブランドのアイコンであるレオパードや、シチリアらしいモチーフで彩られた伝統的な荷車をモチーフにつくれらたプロダクトが登場した。

文:田中美貴

「ドルチェ&ガッバーナ」公式サイト

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