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2020 08 Dec

「サヌア」が「ソマルタ」の廣川玉枝を迎えてデビュー 

写真:「サヌア(SANUA)」2021春夏コレクション

 

 「サヌア(SANUA)」が2020年12月4日にローンチした。同ブランドは有限会社川北縫製が手がける「カーリー(CURLY&Co.)」新しいレディースラインで、ローンチに合わせ東京・南青山に直営店となる「ザ・ウェフト南青山(The Weft MINAMIAOYAMA)」をオープン。今回はブルーをテーマに、ボタニカル・ダイの染色技法によるアイテムを取り揃える。

 「サヌア」は“洗練されたデザインと上品な質感の融合”、“自然を愛する人々に幸せを感じさせる服作り”をコンセプトに掲げる。美しい自然界の色彩をボタニカル・ダイイングで染色し、カラーエナジーに基づいて自然の色を季節ごとに打ち出していくのが同ブランドの特徴となる。素材は厳選された上質な天然素材をメインに使用し、着心地の良さをデザインに取り入れる。また、今回のファーストコレクションのデザイナーには廣川玉枝を迎えた。廣川は文化服装学院アパレルデザイン科を卒業後、イッセイミヤケを経て独立。2007年春夏の東京コレクションに参加し、毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞の受賞経験もある、ドメスティックブランドの牽引者の一人だ。

 香川県さぬき市を拠点とする川北縫製の川北繁伸社長は今回のローンチについて「廣川さんのスキンシリーズや車のボディの制作だとか、それまで見たことがないような物を作り出すクリエイティビティが魅力に感じ、デザイナー業務をオファーしました。コロナ禍の影響で発表時期が遅れてしまいましたが、その分ディテールや縫製方法などをさらに深掘りすることができました。また、このブランドは必要な分だけ生産するというスタンスなので、委託販売をする百貨店とはなかなか難しいところがあります。手間がかかる質の高い服をコツコツと、ただある程度の採算性は求めて運営していきたい。この商品を欲しいと思ってくれるお客さんを増やしたいです」と話す。

 

 廣川デザイナーは、「川北縫製さんと取り組むというお話をいただいたときに、強みを活かしながら長く継続できるブランドにしたいと考えました。香川県ならではの良さを、地産で生み出される服を通してお客さんに伝えていきたい」とコンセプト面を強調。また、今回のクリエーションについて「一番苦労したのは川北社長だと思います。例えばこういうコートなどのアウター類などは脱ぎ着する回数が多いですが、それでも長く着ることができる服作りをということで、裏をパイピングしたりとか、折伏せ縫いをしたりだとか、そういった生産面でかなり苦労していました。今後はセールもあまり考えずに、通年着られるような軽衣料をメインに、新しい小豆島のオリーブカラーとか瀬戸内レモンの黄色とか、ちょっとずつ色や形を増やしていければと考えています。そういうスローな物作りをしていこうという方針です」と語った。

 

 山と海に囲まれた、自然溢れる豊かな土地から生まれた美しさや心地よさを愉しめる「サヌア」は、公式オンラインストアでも販売される。

 

ザ・ウェフト南青山(The Weft MINAMIAOYAMA)

住所:東京都港区南青山6-12-10 UNITY 103

営業時間:12:00〜19:00

定休日:月曜、火曜、水曜

TEL:03-6450-5905

 

問い合わせ先

TEL:03-6450-5905

E-MAIL:contact@sanua.jp

 

「サヌア」公式サイト