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2022 24 Feb

「ロエベ」が「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2022」のファイナリスト30人を選出

 

 「ロエベ(LOEWE)」が、2022年「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」のファイナリストとして選出した30人の芸術家を発表した。

 世界116の国や地域から3,100点を超える作品の応募があった第5回となる「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」。その中からデザイン、建築、ジャーナリズム、評論、および美術館キュレーションといった分野で活躍する13人の選考委員によって選出された15の国や地域のファイナリストは、それぞれが取り扱う素材も多岐にわたり、セラミックス、木工、テキスタイル、レザー、かご細工、ガラス、金属、ジュエリー、ラッカーなど様々だ。なお、日本からは田辺竹雲斎さんの「コネクション」と小梛真弓さんの「コスモス」が選ばれた。

 1846年に複数の職人による工房として始まった「ロエベ」の起源に敬意を表する同プライズは2016年にロエベ財団が立ちあげたもので、近代のクラフトマンシップにおける卓越性、芸術的価値、そして新しさを称えることを目的に毎年開催している。またクリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンが生み出した同アワードは、今日の文化におけるクラフトの重要性を認知し、また、未来に向けた新たなスタンダードを生み出すイノベーションを起こす才能、ビジョン、そして意志を有する現役の芸術家を称えることを目的としているという。

 各ファイナリストの作品は、韓ソウルにあるソウル工芸博物館(SeMoCA)で2022年7月1日~30日の期間に展示し、同展覧会のレガシーとしてカタログに収録する。過去4回のクラフトプライズの展示会は、西マドリードのColegio Ofcial de Arquitectos de Madrid(COAM)、英ロンドンのデザイン・ミュージアム、東京の草月会館でイサム・ノグチが手掛けた屋内型の石庭「天国」、そして仏パリの装飾芸術美術館とのデジタルコラボレーションでそれぞれ開催してきた。

 「ロエベ クラフト プライズ 2022」の受賞者には50,000ユーロを授与する。結果発表は6月30日にソウル工芸博物館で開催する「ロエベ クラフト プライズ2022」のオープニングで行う。

■ファイナリスト作品(一部)


「コネクション」 田辺竹雲斎(日本)


「コスモス」 小梛真弓(日本)

 

「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」特設ページ

「ロエベ」公式サイト