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2021 20 Sep

「ディオール」ブルックリン美術館で「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展を開催

 

 「ディオール」が米ニューヨークのブルックリン美術館で、2021年9月10日から2022年2が月20日まで「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展を開催している。これはパリ装飾芸術美術館での成功に続く巡回展覧会で、フロレンス・ミュラーとマシュー・ヨコボスキーによってキュレーションされたコレクションが館内に並ぶ。

 この展覧会では、クリスチャン・ディオールの先見的なビジョンにより生み出され、現代まで引き継がれてきた70年以上にわたる情熱的な技巧を称え、また新たな展示形式を通し、この機会に初公開されるコレクションも登場する。

 ニューヨークでの展覧会では、特にディオールとアメリカの関係にフォーカスを当てているのが特徴となっていて、「ニュールック」の栄光からわずか数か月後の1947年の9月、クリスチャン・ディオールはアメリカの地を踏んだ。ニーマンマーカスでの販売、そして五番街に初のブティックを開店と、アメリカでの成功を収めた貴重な資料映像も展示されている。またアメリカでの著名なフォトグラファーたちによって撮られた「ディオール」のファッション写真を展示しているのも見どころだ。

 展覧会では、クリスチャン・ディオールの1950 年代の作品から、その後を継いだイブ・サンローランやジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリなどの作品も並べられており、ブルックリン美術館の天井の高いスペースを駆使した展示スタイルは圧巻だ。

 

 長期に渡り、アメリカと「ディオール」は不動の友情関係を築いてきており、ファッションからアートにかけて、アメリカンドリームが「ディオール」のドリームと融合した展覧会となっている。

©︎Paul Vu

文・取材:黒部エリ

■「ディオール」公式サイト

■「ブルックリン美術館」特設サイト(英語版)