Courtesy of Dolce&Gabbana

　「ドルチェ&ガッバーナ（DOLCE&GABBANA）」が新プロジェクト「DGファット イン カーサ（DGFATTOINCASA）」を発表した。同プロジェクトを通じて伊ウマニタス大学に寄付を行い、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）との戦いに取り組む。

　この新たなプロジェクトは、同ブランドの職人たちの伝統芸をソーシャルメディア（SNS）で配信するもの。動画を通じて、匠の技を披露するとともに、その手法を伝授する。現在、同ブランド公式インスタグラムにてIGTV機能を使用し、編み物とテーラリングのパターンなどの伝統芸を配信している。

　このプロジェクトのタイトルでは「離れていても、心はひとつ ― かつてないほど寄り添って。 ドルチェ&ガッバーナは、DGFATTOINCASA ― ホームメイド ― 」と謳っている。人々を団結させたロックダウンという経験を掘り下げた先にあるものを追求。これまでの価値観が失速、変化、深化するなか、技術と創造性の持つ力に改めてフォーカスをあて、愛、親密さ、思いやりを伝える。この力は、全てメイド・イン・イタリーの職人のDNAに根差すものとしている。

　同プロジェクトは、資金調達プログラムとも連動。イタリアの伝統を受け継ぐハンドメイドの結束力を分かち合いながら、ウマニタス研究財団を支援する。「ドルチェ&ガッバーナ」とウマニタス大学との継続的な「アモーレ フォー ザ サイエンティフィック リサーチ（AMORE FOR THE SCIENTIFIC RESEARCH）」プロジェクトの一環だ。「ドルチェ&ガッバーナ」からの多額の出資をもとに2月に立ち上げたこのプロジェクトは、COVID-19に対するヒトの免疫システムの究明に向けた、マントバーニ教授による重要な研究を支援している。 

　この資金調達プロジェクトは、「インテーザ・サンパオロ銀行（INTESA Sanpaolo Bank）」が運営する「フォーファウンディング（ForFunding）」とのパートナーシップを通じて提供する。「フォーファウンディング（ForFunding）」はアクティブな寄付者から資金調達をする、非政府・非営 利組織および団体のためのクラウドファンディング・プラットフォーム。同プロジェクトの特設サイトを設置し、クラウドファンディングを実施している。寄付額は、インテーザ・サンパオロ銀行を通じ、満額がプロジェクトに支払われるとしている。 

Courtesy of Dolce&Gabbana

写真：デザイナーのドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ
Photo by DOMEN VAN DE VELDE

■「フォーファウンディング」特設サイト

■「ドルチェ&ガッバーナ」公式サイト