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2021 07 Nov

「グラウンズ」劇場でホラー仕立てのインスタレーションを開催

 「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」のデザイナー坂部三樹郎氏が監修するシューズブランド「グラウンズ(grounds)」。2021年11月6日に東京・渋谷区の劇場で2022年春夏コレクションをインスタレーション形式で発表した。

 

 インスタレーションのテーマは"HORROR(ホラー)"。会場に足を踏み入れるとそこは西洋の幽霊屋敷のような雰囲気。会場で配られた注意書きには「普段見ることのないものを見たり、聞いたりすることがございます」の一文が。会場内ではマスクを被り真っ黒な衣装に身を包んだ幽霊が耳元で囁いたり、霊が取りついた少女が奇妙なダンスを急に踊りだしたりと雰囲気を盛り立てる。

 「ファッションも日常と非日常をつなぐ役割がある。ホラーも同じで、普段体験しないことが現実に起こることで非日常性を味わえる。そういった共通する非日常性を体験してもらおうとこのテーマにした」と坂部氏。会場にディスプレイされる新作のアイテムも、ホラー映画の一部を切り取ったような展示をしたという。インスタレーションでは映像作品も用いられ、男性が特殊メイクで白人女性を演じるなど、ジェンダーの壁も超越するという意味を込めた。

 アイテムは、ブランドの特徴的なソールデザインはそのままに、エナメルのような光沢素材のスリッポンやミドル丈のソックスブーツなど新しいラインナップも見られた。また、今シーズン新たにサンダルも登場。軽量素材で軽やかなサンダルは、丸みを帯びた可愛らしいシルエットと厚底が特徴的。ブランドを象徴するスケルトンのソールではないが、柔らかい素材で厚みを出すことによって身体が浮いたような感覚で歩行できることには変わりないという。

 

 

 

 坂部三樹郎氏が創り出す独創的な雰囲気で発表した「グラウンズ」。「ミキオサカベ」同様ブランドの確固たる世界観を着実に築き上げている。

■「グラウンズ」公式サイト