モニカ・パオリーニ とショーン・モナハンがデザインする「シー ニューヨーク（Sea New York）」が2021秋冬コレクションのルックブックを発表した。ニューヨークを拠点にデザイナー、フォトグラファー、モデルとして活躍するアナ・クラッシュが撮影し、小椚（くぬぎ）ちはるがモデルを務めた。

　ボヘミアンな味つけのあるドレスで定評のある「シー ニューヨーク」。キーとなるのは、付け襟のように胸まわりから肩に飾りつけられたフリルで、ドレスにもデチャッタブルな付け襟が添えられ、ニットにもフリル飾りが施されている。メンズライクなパンツスーツにも付け襟を合わせる、マスキュラン×フェミニンなスタイリングを提案してみせた。ワンピースは「シー」が得意とするフォークロア調で、ゆったりしたシルエットのロング丈が主流だ。

　そして目を惹くのは、アウターの豊富さだ。ダウンジャケットの方から胸まわりに、アイレットのフリルを施し、ロングのダウンコートも裾にアイレットをあしらって、スイートさを加えた。

　デニムのオーバーオールには、ビーガンレザーのパフスリーブでショート丈のダウンジャケットを合わせてみせた。そしてブラックアンドホワイトのパッチワークや、ピンクとホワイトのパッチワーク、花柄を混ぜたキルトワークのロングダウンコートといった、つい黒になりがちなダウンコートに新しいアイデアを披露した。

文：黒部エリ

■「シー ニューヨーク」2021秋冬コレクション

■「シー ニューヨーク」公式サイト