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2020 19 Feb

「アレキサンダー・マックイーン」が英学生に向けて「ファブリック・ドネーション」の取り組みを開始

 
 「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」は、クリエイティブディレクターのサラ・バートンが導入した実践的な教育プログラムの一環として、余ったアーカイブの生地をイギリスのファッション大学の学生の創作活動のために寄付するという新たな活動を始めた。
 
 「アレキサンダー・マックイーンの特徴として、コレクションのリサーチとデザインに使用するすべてのものはアーカイブとして保存されています。私達は何も捨てず、無駄にすることはありません。」とサラ・バートンは語る。
 
 今回の取り組みは、生地や素材を必要とする学生へ寄付することを念頭に置き、過去10年間保存してきた、メンズ・ウィメンズの両コレクションのサンプル及びプロダクションで残った生地を有効活用するという計画だ。
 
 サラ・バートンがロンドンのボンドストリートに位置する「アレキサンダー・マックイーン」の旗艦店に、インスタレーション、トークセッション、イラストや学習のワークショップが行えるエデュケーションスペースを開設したのが2019年1月。開設以来、「アレキサンダー・マックイーン」チームはイギリスのファッション大学とその学生との関係を築いてきており、今回はその関係の上でドネーションという取り組みに繋がった。
 
 サラ・バートン自身が学生時代に卒業制作のための生地を購入する余裕がなく、リー・アレキサンダー・マックイーンに生地の援助を受けて制作したという経験があり、貴重な資源をより適切に使用される必要があるという意思に基づき、今回のプロジェクトは開始した。

 「アレキサンダー・マックイーン」によるファブリック・ドネーションのプロジェクトは、イギリスのファッション大学や専門学校に集うインターナショナルかつクリエイティビティ溢れる才能のある若者たちへの新たなエールとして生徒たちに贈られる。
 
掲載画像:ウエストミンスター大学 Steven Stokey-Daleyの卒業制作コレクション
©Liam Leslie