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「アレキサンダー・マックイーン」が2021秋冬ウィメンズコレクションを発表
「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」が2021年6月8日、2021秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
今は新しい命を吹き込む時であり、未来を豊かにするために過去からの学びを得る時であると感じているという「アレキサンダー・マックイーン」。そしてこれまで以上に、人間らしさ、つまりチームがひとつの目的のために一緒に働くこと、美しいもの、意味のあるものを作ることが、貴重で重要だとしている今シーズン。癒し効果のある水とアネモネに注目した。アネモネは最も儚く、短命な花であり、コレクションでは短命な花であるアネモネを永久にするため布上に表現した。アネモネのドレスをまとった女性たちは、地に足のついた花のように、力強く輝く。
まず目を引くのが、フラワースリーブで切り返したブラックレザーのバイカージャケットとブラックポリファイユを用いたドロップポケットディテールのスカート。どちらも有機的な発色のアネモネプリントが大胆に施され、重厚感のあるルックを完成させている。ブランドらしいパンク要素も健在だ。
高潔さを併せ持つ、ブラックポリファイユのフルギャザースカートはドロップポケット付きで、機能性も確保した。トップスに合わせたのは、ヘビーゲージのスラッシュジップネックラインにサテンステッチ刺繍が施されたアネモネプリントのジャンパー。裏打ちのある抽象的なモチーフ使いが今シーズンのムードを引き立てる。
ホワイトのジャージーとアイボリーシルクチュールのドレスに、銀色のユリの葉のパッチワーク刺繍を生き生きと配したルックも登場。刹那的なアシンメトリーのディテールは、過去から未来への移り変わりを暗示するかのようだ。
打って変わってハードな印象となるのが、ネイビーのポリファイユを用いたボリュームのある袖とフードが特徴的なルック。ドレス群に引けを取らない、地に咲く花の強さを素材で表現した。レイクブルーのウォッシュドデニムのパーカジャケットとフルーテッドパネルスカートは、まるで花の断面のような逞しいシルエットで女性を包み込む。