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「ディオール」がヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展を支援
© Adrien Dirand
「ディオール(Dior)」が2022年4月23日から11月27日までヴェネツィアにて開催中の第59回ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展(以下、ビエンナーレ)をサポート。今回のビエンナーレでは“The Milk of Dreams”と題し、身体の変容や人間のさまざまな定義をめぐる想像上の旅をテーマとしており、世界58ヵ国213名のアーティストの作品が展示されている。
© Adrien Dirand
同ブランドのアート支援活動は、若いころから文化や芸術に対して強い思い入れがあり、自身のメゾンにおいても映画、演劇、ダンス、オペラのための衣装を制作したり、コレクションでは音楽、文学、建築、文化といったインスピレーションにも触れてきたクリスチャン・ディオールの遺志を受け継ぐもの。これまでも「レディ ディオール」をテーマにした「Lady Dior As Seen By」展や、世界中の非凡なアーティストたちが考案したリミテッドエディションを通してアイコンを再解釈する「ディオール レディ アート」プロジェクト、ミラノサローネにて「メダリオンチェア」をテーマとした展覧会などを行ってきた。そして今回支援するビエンナーレを通して、芸術的な対話への情熱はこれまで以上に高まる。カルラ・アッカルディ、トマソ・ビンガ、ソニア・ドローネーの作品が発表される今回のビエンナーレでは、マリア・グラツィア・キウリの作品とアイデアとの類似点を見て取ることができる。また、ムッシュ ディオールが自分のギャラリーの展示のために選んだシュルレアリスムのアーティスト、レオノール・フィニにもスポットライトが当てられる。
カトリーヌ・ドヌーヴ © Stefano Guidani
カミーユ・コッタン © Stefano Guidani
(写真左から)ピエール・カシラギ、ベアトリーチェ・カシラギ
そして ビエンナーレのオープニングに合わせて、ヴェネツィアン ヘリテージと共同で、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場にてチャリティーイベントのガラディナーを開催。このチャリティーはヴェネツィアの文化遺産の保護と振興、特にカ ドーロ美術館の修繕を目的とし、また一部はイタリアで生活するウクライナ人難民に寄付される。このイベントには、「ディオール」を纏う華やかなセレブリティたちが参加。カトリーヌ・ドヌーヴやカミーユ・コッタンらは、マリア・グラツィア・キウリによるオートクチュール コレクションを、ピエール・カシラギはキム・ジョーンズによるメンズ コレクションに身を包み登場した。
文:田中美貴