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「コーチ」上海でエクスペリエンシャルランウェイショーを開催
「コーチ」は、中国・上海でのエクスペリエンシャルランウェイショーと、コーチファミリーとコラボレートした “コーチ TV: ライブフロム上海” で、2021ウィンターコレクションを発表した。ランウェイへの復帰を記念して、世界中にライブ配信されたこの没入型ハイブリット体験は、ライブショーとエンターテインメントの要素を組み合わせたものとなる。上海展覧センターで開催されたランウェイショーは、アメリカのドライブインシネマを思わせる車を並べた舞台で行われ、そこに「コーチTV」の映像も流されて、没入型のコーチワールドへと誘われた。
「Coach TV: ライブフロム上海」のスペシャルエピソードでは、アメリカの昔懐かしいテレビからインスパイアされたコマーシャル風の映像や、上海の街でのロケが映し出され、ニューヨークの冬景色の後に、ローカルキャストを起用したランウェイが打たれた。
今回初めて「ウィンター」に名称を一新したコレクションでは、フォールコレクションで見せた、かわいらしい動物たちや、心地よいテクスチャー、柔らかさをベースにして、さらに季節感に素直にアプローチしてみせた。
ヴィンテージを彷彿とさせるスポーティなグラフィックをあしらったレトロなナイロン製スキーウエアが目を奪う。スキーパンツのようなボトムスも印象的だ。そこにゲレンデから戻った後のナイトアウトをイメージした、ラメ入りのカクテルドレスとレースやベルベットのタッチで仕上げたブラウスが共存する。
ウィンターコレクションでは、ノスタルジーとアメリカのポップカルチャーの要素を融合させ、今の視点でリメイクされたアイテムを提案した。定番のシアリングには、スキーウエアに使われているカラフルなナイロンストライプやグラフィックパッチを組み合わせた新しいアウターウエアが登場した。またフォールコレクションで登場した動物たちに加えて、生き物たちを刺繍したアイテムは、ソフトなブラックとスポーツウェアにヒントを得た鮮やかなカラーパレットで表現されている。
またコーチのアイコニックなグラブタン・レザーとキルティングレザーの両方を使用した新作バッグ「スタジオ」もデビューした。
クリエイティブディレクターであるスチュアート・ヴィヴァースは「今回のコレクションは、フォールのアイデアを表現し直したものをベースに、上海の新世代が示す楽観的な姿勢への賛歌でもある、私のウィンターのビジョンを表現しながら、季節感により素直なアプローチを披露しています」と語る。ランウェイへの復帰については「過去のライブショーで大好きだった全ての要素と、この1年で学んだあらゆることを組み合わせている」という。
“コーチTV: ライブフロム上海” の今シーズンのエピソードの制作では、ジェニファー・ロペス、Koki、シャオ・ウェン・ジュ、ジェレミー・リン、リッキー・トンプソンらのコーチファミリーが登場した。
文:黒部エリ
■「コーチ」2021ウィンターコレクション