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「マルベリー」が再生型・循環型ビジネスモデルへの転換を宣言する「Mede to Last」を発表
「マルベリー(Mulberry)」が2021年4月22日、再生型・循環型ビジネスモデルへの転換を宣言するマニフェスト「Made to Last」を発表した。2030年までに原料の調達から製品として顧客の手元に届けるまでのサプライチェーン全体の転換を目指す。
「Made to Last」が掲げる目標達成に向けた変化を起こすべく、「マルベリー」は次の6つの項目にフォーカスする。
1. 原料の調達から最終製品に至る全過程において、透明性の高い、ハイパーローカル(超地域密着型)なサプライチェーンモデルのパイオニアとなり、構築する
2. 環境に配慮した畜産を行う農場から原料を調達し、二酸化炭素 排出量が世界で最も小ないレザーを開発する
3. 2035年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを達成する
4. 修理・修繕サービスを通し、マルベリーの製品を長く愛用していただけるようサポートする
5. マルベリーバッグの買い取り、再販、再利用の促進
6. 自社工場だけでなく、当社のサプライヤーで働く労働者にも生活賃金が保証されるよう働きかける
以上のマニフェストは、「マルベリー」のビジネスおよびバッグが再生、更新、再考へとつながる未来を表すことを宣言しているが、それを果たすためには業界全体やサプライチェーン、そして顧客の意識の変化というものづくりの在り方と使い方の両方を根本的に変えなければならない。
そこで「マルベリー」は「Can you make a blue bag green?-青いバッグも『グリーン』なバッグになり得るか?」という問いを発案、その回答として2021年下旬に二酸化炭素排出量が世界で最も少ないレザーを使用し、原料の調達から最終製品に至るまで、ローカル・サプライチェーンを実現したバッグをローンチする。このコレクションを模範とした上で、ビジネスモデルを広げると同時に、2035年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロの目標達成を後押しすることが期待される。
もう一つの「Can you teach an old bag new tricks?古くなったバッグを再び活かすことはできるのか?」という問いには、「マルベリー」のプロダクトを美しく修理・復元するサービスを継続的に提供していることがその回答となる。このマルベリー・エクスチェンジプログラムでは、プロの鑑定後に美しくアップサイクルしたヴィンテージのバッグを新たに顧客に提供するサービスを行う。2020年に実店舗で始まった同プログラムは、2021年4月より「マルベリー」公式サイトでも利用可能になった。
ビジネスのあらゆる面においてサステナビリティを推進するためのさまざまな改革を行ってきた「マルベリー」だが、今後は、再生型・循環型サプライチェーン構築に向けて抜本的変化をもたらすプログラムに取り組んでいく。