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「ディオール」が「イーアールエル」をゲストに迎えたコレクションをLAで発表
© Eric Staudenmaier
「ディオール(Dior)」は5月19日、2023 スプリング メンズ カプセル コレクションのショーを開催した。今回は「イーアールエル(ERL)」のイーライ・ラッセル・リネッツをゲストデザイナーに迎え、彼が拠点とするLAのヴェニスビーチ、ウインドワード・アヴェニューにてショーを発表した。
今回のコレクションは、イーライの誕生年である1991年の「ディオール」のアーカイブリサーチからスタートしたのだとか。当時はジャンフランコ・フェレがディレクションをしていた時代で、そこから混沌と完璧主義が交じり合った「マキシマリズム」のアイデアが生まれたと言う。そんなコレクションでは、フェレのクラシックなクチュールテイストと、ポップでリラックスした感覚が融合する。
ゆえにテーラードジャケットやタイドアップのスタイルでもパンツのシルエットはかなりゆったり。中にはラインストーンでストライプを施したトラックパンツや裏表が反対になったようなユニークなパンツも登場する。サテンや透け素材、刺繍などのクチュール感溢れる素材で作られたパンツやショーツをニットやパーカに合わせたコーディネートも。さらに足元にはスケーターシューズを合わせる傍ら、手元(または首元や胸元)には「サドル」バッグというコントラストが加えられる。キルティング使いや曲線的なモチーフがしばしば登場し、パステルトーン、ブルー、バイオレット、フクシアピンクなどの明るいカラーパレットが使われているところには、イーライらしいテイストが見られる。ニットに描かれた「カリフォルニア クチュール(California Couture)」というフレーズは、まさにこのコレクションのキーワードといえるだろう。
文:田中美貴
■来場セレブリティ
(写真左から)モデルで写真家のブルックリン・ベッカム、女優のニコラ・ペルツ
スケートボーダーのトニー・ホーク
ミュージシャンのバーナ・ボーイ
■「ディオール」2023スプリングメンズカプセルコレクション