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2020 10 Aug

「エトロ」2020秋冬広告キャンペーンで自然や動物との共存の大切さを謳う

 

 

 「エトロ(ETRO)」は 2020 秋冬広告キャンペーン、“WE ARE ALL ONE(私たちは皆ひとつ)”を発表した。撮影したのは、フォトグラファー、ダリオ・カテラーニ。9人の“人間”たち(同ブランド創業者のジンモ・エトロ、マリアカルラ・ボスコーノ、フェルナンド・カブラル、マティ・フォール・ディバ、エヴァ・ハーツィゴヴァ、デヴィッド・カメノス、フェリーチェ・ノヴァ・ノルドホフ、パーカー・ヴァン・ノールド、オリヴィア)と、28 匹の“動物の友人”たち(白鳥のマリオ、カタツムリのアニータ、アヒルのアンナとアダモ、子羊のカミッラ、カエルのリーノ、クジャクのジャンニなど)がキャンペーンモデルを務める。

 「エトロ」はこれまでも、さまざまな動物たちが愉しく語らう情景を描いた1997 秋冬の広告キャンペーン「Animen」をはじめ、「The Nature of Things」(1997 年)、「Etropicalia」(2008 年)、 「Blossoming」(2010 年)、 「State of Nature」(2016 年)、「Sky is the Limit」(2017 年)、 「Natura Manifesta」 (2019 年)などの様々なキャンペーンにて、同社の価値観に通じる、“万物の繋がりを表現する”というメッセージをしばしば投げかけてきた。今回の“WE ARE ALL ONE”も同社のその強いメッセージを象徴するものとして、私たち人間は誰もが一人ではなく、同じ地球に自然や動物と共存しているという原則からはじまり、人間と動物が互いに主人公として調和し、交流する様子を描いている。

 また今回のキャンペーンフォトで使用したアイテムのセレクトには、具体的で持続可能なコミットメントを反映し、2020秋冬コレクションに加えて、同ブランドのアーカイブも登場。エトロのクオリティは短いサイクルで廃れたり、時代遅れになることなく、時を超えて受け継がれていくものだということも強調される。

 「皆にとって地球がどれほど大切で唯一無二の母なる存在であるか、そして地球を維持して守っていくべきだということを私たちは今、かつてないほど認識しています。過去数か月間、私たちは家にいながら、自然の再生と多くの動物たちが自由に生息する様子を見てきました。このキャンペーンでは、人間も動物界の一員であることを意識した上で、動物界における調和をさまざまなイメージで表現しています」 と、クリエイティブ・ディレクターのキーン、ヴェロニカ・エトロ兄妹は語る。

 「エトロ」はこの考え方をさらに発展させて、イタリアの象徴的な動物であるオオカミを守る WWF イタリアの活動を支援することも発表している。

文:田中美貴

 

 

ブランド創業者のジンモ・エトロ

モデルのマリアカルラ・ボスコーノ

 

「エトロ」2021秋冬コレクション

■「エトロ」公式サイト