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「ディオール」フォール2021メンズ コレクションを発表 歴史と未来がシンクロした貫禄のショーを配信
撮影:ADRIEN DIRAND
「ディオール(Dior)」が2020年12月8日(火)、ライブストリーミング プラットフォーム「ツイッチ(TWITCH)」上でフォール2021メンズ コレクションを発表した。
今シーズン、メンズ アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズは、「Hyper colored, Hyper real」をテーマに伝統とデジタル革新を融合。世界中が同時に体験できるデジタル配信でのランウェイショーと、コレクションにそのイデオロギーを反映させた。
コレクションのインスピレーションとなったのは、中国。ランウェイは中国・北京で行われ、伝統的な中国の技術と素材がフランスのクチュールメゾンの表現に変換された。フェニックスセンターの独特な建物の中に用意されたLED画面には、フランス人監督、トマ・ヴァンによる圧倒的な演出が映し出され、意識が力強く渦を巻くかのような宇宙の物語が展開された。この壮麗な舞台で繰り広げられるショーは、デジタルデバイス越しでも見る者を虜にした。
「ディオール」の特徴であるテーラリング。今シーズンは、1940年代にファッションに革命を起こしたディオールアイコンの「ニュールック」の進化を見せた。ディオールの新定番である「テイラー オブリーク」のテイラードコートとスレンダーなシングルブレストのジャケットにベルトを付け、体にゆったりと沿いリラックス感がありながらも、メリハリがある構築的なシルエットを生み出している。
撮影:ADRIEN DIRAND
また、コレクションをポップに彩ったカラフルなプリントや刺繍は、アメリカのアーティスト ケニー・シャーフの十二支を構成する動物のキャラクターを表すスケッチだ。ケニー・シャーフは、世界中の現代アート作品との提携というディオールの新しい伝統に基づいて今回コラボレーションのパートナーとして選ばれた。ケニー・シャーフの力強い色彩とタッチは、「ディオール」が厳選した艶やかな素材にのせられ、コレクションにフレッシュさと勢いを与えた。
今回のコレクションは、「ディオール」の伝統へ敬意を表したルックと、未来を感じさせる演出やアイテムで、21世紀のクチュール メゾンの発展を忠実に表現した。今のファッションの実情と歴史の夢、そして未来への前向きな可能性がシンクロした貫禄のコレクションであった。
撮影:Yuta MATSUYAMA
そして、「ディオール」のジャパンアンバサダー、横浜流星が最新のフォール 2021 メンズ コレクションを纏いコレクションの動画を視聴する様子が「ディオール」のインスタグラムで紹介されている。
撮影:BRETT LLOYD