「ロエベ」は、2020秋冬ウィメンズコレクションのショーに合わせ、広告キャンペーンのイメージのプレビューを行った。

　キャンペーンはクリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソン、フォトグラファーの スティーブン・マイゼル、そしてクリエイティブスタジオのM/M (Paris)のコラボレーションで実施。
　「キャラクター」、「ファッション」、「プロダクトイメージ」。3つの要素における表現的過激主義というアイデアの元、ダイナミックなジェスチャー、挑戦的なポーズ、そして歪んだアングルを静止画と動画の2つの形式で表現する。

　「ファッション」のイメージでは、初の試みである「宙ぶらりん状態の物語を補完・拡大する」という目的のファッション動画を制作した。第4の壁を取り払ったセットの中で3人のモデルが飛び跳ねたり、腕を上げたり、寝転んだり、集まったりしながら互いに関わり合う。静止画も動画と似た構造になっており、モデルはダイナミックなポーズのまま静止し、 空間は極端に引き延ばされている。

　「キャラクター」のイメージに起用されたのはミーガン・ラピノー。爆発する怒りや渇望を表現するように頭を抱えて叫ぶ彼女の姿は、本能的な反応を刺激する。リズミカルに編集されたラピノーのサウンドバイトは、今回のショーへの招待としてレコードに収録し、変化と自己認識についての強いメッセージを伝えている。レコードのスリーブでは、表紙にポートレートを、中にファッションイメージを採用した。

　「プロダクト」のイメージでは、ブラウンとブラックのカーフレザーでできたバルーンバッグを使用。バッグのひだや丸められたストラップは、「見えない誰かの手によって扱われた」ことを示唆している。

　同キャンペーンでは全体を通して 第4の壁を取り払い、観客の瞳を真っ直ぐ見つめながら、観客を呼び込み、「行動を起こせ」と訴えかけている。

■「ロエベ」公式サイト