「ボッテガ・ヴェネタ（Bottega Veneta）」は2021年6月7日にワードローブ 02コレクションを発表した。これは2021春夏コレクションとサロン コレクションの間のブレイク的なコレクションだ。今回は、多数のアーティストをモデルとして起用したアドキャンペーンビジュアルも同時に公開。これは店舗での商品発売ともほぼ同じタイミングとなっている。

　コレクションは全体的にオンにもオフにも使えるような、リアルな日常生活に対応する本質的なアイテムを揃えており、かつそれぞれを組み合わせて着まわしができるよう構築されている。さらに、サロン 01 で登場したタオル地のニットドレスを再解釈したアイテムなどシーズンをまたいだ継続性も重視し、同ブランドのファンが、商品をより長く、多くの機会で使えるように工夫されている。また多くのルックがメンズ、ウイメンズ共通のファブリックやシルエット、ボリューム感を用いることでジェンダーレスな雰囲気が漂っている。例えば、スリーピースやセットアップは、ブラック、または色目を抑えたヘリンボーンやメランジェで展開され、単品で組み合わせることも可能だ。機能性やスポーティさを追求した、テクニカルナイロンやソフトレザーのオールインワンやパーカ、アノラックなども登場する。

　そんな中に、大胆で遊び心のあるアイテムやディテールが各所に差し込まれているのが印象的だ。例えばフェザー、スパンコールなどインパクトのある素材を使ったロングシルエットのドレスやパンツ、またはサンダルやブーツ、ピンヒール、バッグなど小物類でも登場する。またはシンプルなモノトーンのなかに、グリーン、コバルトブルー、フーシャピンク、イエローなどの鮮やかな色が使われている。そして大胆なスリットを入れたり、ウエスト部分をカッティングすることで肌見せ効果のあるドレスのディテールにも意外性がある。

 アドキャンペーンビジュアルでは、これらのアイテムを、バレエダンサーのロベルト・ボッレ、女優のヴァレリア・ゴリノなど様々な業界で活躍する人々がモデルとなって纏った画像で構成している。

文：田中美貴

■「ボッテガ・ヴェネタ」公式サイト

＞＞このコレクションの画像を見る