2021年6月に伊ミラノで行った2022春夏メンズコレクションショー

　「エトロ（ETRO）」が2021年7月18日、LVMHグループ系列の投資会社「L キャタルトン」とのパートナー契約締結を発表。同契約により、「L キャタルトン・ヨーロッパ」が過半数の株式を取得、エトロ創業家が少数株主となり、会長には「エトロ」の創業者であるジェローラモ・エトロが任命された。

　1968年に創業した「エトロ」は、ウィメンズ＆メンズファッション、アクセサリー、ビューティー、フレグランス、ホームコレクションといった多様な商品カテゴリーにビジネスを拡大。およそ55年にわたり、創業家が会社を所有し、世界中に140 のリテール店舗を開くまでに成長した。

　今後、「L キャタルトン」の豊かな投資の経験、業界知識、消費者洞察や、LVMHとの戦略的関係性により、「エトロ」はさらなる成長のための態勢を整備。世界中のラグジュアリーとファッションブランドにおける30年以上もの実績を誇る「L キャタルトン」は、新しいスタイルの表現と今日的な方法を継続し、また、その一方で、新しいカテゴリーの強化、イタリアンルーツの強化により、カスタマーベースの拡充と若い層へのブランド戦略で「エトロ」をサポートするという。

　今回のパートナーシップで、成長が期待されるアジアのマーケットにフォーカスすることによって、デジタル上のプレゼンスの強化とグローバルな拡大を目論む。なお、取引は年内に完了を予定していて、契約条件は非公開だ。

■「エトロ」公式サイト