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2020 12 Jan

「ジル・サンダー」2020秋冬メンズコレクション ディテールで遊びを加えた軽やかに

 


「ジル・サンダー(JIL SANDER)」が現地時間1月8日(水)「ピッティ ウオモ(PITTI UOMO)」にて2020年秋冬コレクションを発表した。

 今季は秋冬ながら重さを感じさせない、柔らかなコレクションを見せた。ユニフォームのように整然としながらも、ディテールやシルエットでブランドらしいモダンな表情に紡ぎ上げていた。

 全体的に落ち感がきれいなゆったりめのシルエット。パンツの裾をあえて長くしてたるませたり、大きな折り返しで自然で柔らかな立体感をもたせている。Iラインコートは一見細身だが、袖口に向かって広がるシルエットでクラシックなアイテムにもモダンな息吹を吹き込んだ。

 今回のコレクションを柔らかな印象にしているのは、素材も要因の一つだろう。重たそうなウールや厚手のニット、レザーなどはほとんど見られない。艶感のあるマテリアルで、温もりよりも色気を感じるさせるコレクションだ。ただ、足元はトラッキングブーツでハードなアクセントを加えていた。

 「ジル・サンダー」らしいディテールは至るところに潜んでいる。春夏でも見られた極細のフリンジは、今季もアクセントとして用いられた。ジャケットのラペルやストールなど、歩くたびにゆれるフリンジがより軽やかさを感じさせる。また、ピーコートにはダブルではなくトリプルのボタン、ジャケットのラペルの異素材ミックス、大きなスタッズのような装飾など、遊び心も様々なアイテムに散りばめられた。

 また、「ジル・サンダー」で人気のバッグも充実。マチ部分を大きく折ったような立体感のあるショルダーバッグや、ウィメンズでも流行しているミニバッグも登場した。

「ジル・サンダー」2020秋冬コレクション