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2021
20
Jul
「エルメネジルド ゼニア グループ」投資会社と提携 ニューヨーク証券取引所上場を計画
「エルメネジルド ゼニア グループ(Ermenegildo Zegna Group)」が、2021年7月19日に欧州の投資会社インベストインダストリアル社と業務提携したことを発表。合併後の初期の企業価値は、32億米ドルと予測される。今回の提携を経て2021年中にニューヨーク証券取引所に上場する計画だ。
「エルメネジルド ゼニア グループ」は、1910年に設立したイタリアを代表するテキスタイルメーカー・ラグジュアリーブランドであり、「エルメジルド ゼニア」や「アニオナ」などのアパレルブランドを所有。2020年12月31日現在、同社グループは世界80カ国296の直営店で事業を展開している。近年は得意とするメンズドレスウェアの領域だけでなく、カジュアルウェアの領域でも躍進。2018年には、米ブランド「トム ブラウン(Thom Browne)」の株式の過半数を所有し話題を集めた。この「トム ブラウン」買収の成功を、同社グループのM&A戦略とブランド開発能力における強さを示すものとしている。
同社グループのエルメネジルド・ゼニアCEOは「ゼニアファミリーは、買収完了後も引き続き当社の舵取りを担い、当社は世界のラグジュアリー市場におけるゼニアのリーダーシップを維持するために、創造性、革新性、才能、技術に投資を続けていきます」とコメントを発表している。
提携後も創業家が約62%の株式と共に経営権を維持。インベストインダストリアル社は、ゼニアの継続的な成長計画をサポートしていく。
エルメネジルド・ゼニアCEO