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「リンシュウ」が2022秋冬コレクションを発表
「リンシュウ(RYNSHU)」が、パリコレ期間中の3月1日に
2022春夏シーズンより、本格的にウィメンズコレクションの発表を開始した「リンシュウ」が今シーズンに提案したのは、不可能を可能にする女性像としての“リンシュウ ワンダー ウーマン(RYNSHU Wonder Woman)”だ。纏う人たちがより美しく、より自分らしく生きていくためのピースとして、オリジナルテキスタイルと絶妙なバランス感覚に基づくカッティングを採用。「リンシュウ」のヘリテージはそのままに、一段とドラマティックに創り上げた。
ランウェイの冒頭を飾ったのは、モノトーンのフェイスアップシルエット柄が浮かび上がるジャガード生地の数々。胸元や袖、肩にあしらった柄は明暗が反転しており、ミステリアスなムードを演出していた。
一方、相反する二つの顔を持つという“リンシュウ ワンダー ウーマン”のコンセプトにしたがい、ビスチェ姿の愛らしいルックや、ルーレックステープを織り込んだ、華やかな遊び心を加えたワンピースなどが散見された。また先シーズンに引き続き、ジャケットの後ろ身頃に開閉自在なロングジップを配したデザインも健在だ。
東京の夜景は「リンシュウ」のスタイルに幻想的なエッセンスを加える。ボディフィットなセットアップやブーツなどに立ち現れるスターモチーフは、デザイナーの希望に満ちた未来を願う気持ちが込められているという。
さらに、コレクションの中でも一際存在感を放っていたのが、5色のフリンジを重ねたポンチョドレスだ。しなやかに揺れる装飾部と、黒のシフォンとの境目が生み出す曲線美が繊細で、そこには移ろいやすく不安定な内面をみることができる。
5歳からクラシックバレエを習い始め、学生時代から衣装デザインを手掛けてきた山地りえこデザイナーは、同コレクションの発表に先立ち「私の身体には、ダンサーの血が流れています。どんな業界であっても、日々鍛錬を積み、魂を込めて世界観を作り上げていくことに壁はありません。ダンサーが舞台に立てるのは、それを支えてくれる沢山の人々のお陰。」とコメント。パートナーの山地正倫周デザイナーと共に、周囲への感謝や情熱が存分に反映されたランウェイとなった。
■「リンシュウ」2022秋冬コレクション
(c)RYNSHU