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「マイケル・コース」デビュー40周年記念 ブロードウェイにオマージュを捧げる2021秋冬コレクションを発表
「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」がデビュー40周年にあたる2021秋冬レディースとメンズのコレクションを、4月20日にデジタル配信で発表した。
冒頭では、コース氏自身が、ブロードウェイからライブで登場して、「マイケル・コースがブロードウェイを照らす」というタイトルでショーを配信。ビリー・ポーターやベット・ミドラーたちブロードウェイの著名俳優たちが遠隔で登場してブロードウェイへの愛を語り、ブロードウェイにオマージュを捧げたランウェイが始まった。
モデルたちは著名レストラン「サルディーズ」から登場して劇場街を闊歩、そしてシューベルトシアターの舞台でルーファス・ウェンライトが歌うパフォーマンスを盛りあげた。「コレクションを作るにあたって、ドレスアップをして夜の街にくり出すところを考えてみました」とマイケル・コースは語る。
ミュージカルの「オープニングナイト」に出かけるところをイメージしたというコレクションは、黒のシャツとタキシードパンツに白いメルトンのコートを合わせるというスリークなスタイルで幕をあけた。そして今季は、60年代を彷彿とさせるシフトドレスやダブルスのジャケットにミニのスカートスーツなど、ミニ丈が多く打ち出されている。
カラーパレットは、ホワイト、ブラック、キャメル、グレーといったベーシックカラーに、真紅が印象的に差しこまれ、きらめくスパンコールやシルバーやフォイルゴールドが華やかだ。ピンストライプやハウンドツース、グレンチェック、ガンチェックなどメンズライクな柄、そしてゼブラ模様や豹柄のアニマルプリントも目を引く。
着こなしではワントーンのスタイリングを提案し、真紅のパテントレザーに同色のカシミアニットのミニドレスや、豹柄のコートに同素材のミニドレスをあわせるといったスタイリングを披露した。
また得意とするフェミニンとマスキュリンの組み合わせも魅力的で、メンズライクなピンストライプのコートにはスリットをいれた同素材のスカートを合わせたり、タキシードジャケットにシルバーのスリップドレスを合わせたり、あるいはわき腹をカットアウトしたボディスーツでセクシーさを添えてみせた。
「マイケル・コース」らしいラグジュアリーとスポーティブさをかけ合わせたスタイルが展開され、煌めくイヴニング・トレンチコート、カシミアフランネル素材のダウンやラメが施されたダウンなど、アーバンなラグジュアリーさを打ち出した。
タイムレスなグラマーさを披露して、デビュー40周年にふさわしい「マイケル・コース」の集大成を感じさせるコレクションとなった。
文:黒部エリ
画像:マイケル・コース