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「シャネル」が2022クルーズ コレクション ショーをモンテカルロで開催
「シャネル(Chanel)」は2022年5月5日に、2022 クルーズ コレクション ショーを発表した。今回のショーの開催地としてモンテカルロのビーチホテルを選び、砂浜とデッキにランウェイを設置。カール・ラガーフェルドが過ごした別荘も見える場所で、カール本人がここでショーを行うことを夢見ていたと言う。
そんな上流階級のバカンスムード溢れるロケーションに映える、品のあるスポーティーな雰囲気が全体に漂う。ツイードやシルクのジャンプスーツが様々に登場し、キャップやミニバッグとコーディネートされる。そんな中にもワイドシルエットのリブパンツはゴールドやシルバーの光沢素材使いでゴージャスさを、ミニキュロットはジャケットとのセットアップがなされ、上品さがプラスされる。カールへのオマージュである白の高い襟がついた細いストライプのロングシャツドレス、スパンコールを散りばめたミッドナイトブルーのドレスなどにスパンコールやフラワー エンブロイダリーが施されたプラストロンも華やかさを添える。その一方で、上品なツイードのミニスカートのスーツにはスニーカーやテニスラケットのようなバッグを合わせる。
モンテカルロにゆかりの深いアイテムも多く、公道をサーキットとして使うことで有名なF1モナコグランプリを連想させる、チェッカーフラッグモチーフのトップスや、フラッグがプリントされたエアリーなロングドレスやスカートたちが登場。そして、ヴィルジニー・ヴィアールが、初めてモナコ公女のカロリーヌ・ド・モナコと出会った時に公女がしていたと言う、ドレープを描くブラック ドレスと極薄のタイツとヒールのイメージは、アシンメトリーなブラック スカートやドレープ ドレスとなって登場している。
「モナコはシャネルの歴史と密接な関係にあります。私たちはそこで多くの幸せなひと時を紡いできたのです」とヴィルジニー・ヴィアールは言う。ヨーロッパにおいても特別な場所である、エレガントかつ開放的なモナコの雰囲気をシャネルらしく創り上げたコレクションとなっている。
文:田中美貴