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2022 04 Jun

「ロエベ」がミラノサローネに「循環する創意とクラフト、その先へ。」コレクションを出展 日本橋三越では金継ぎプログラムも

 「ロエベ(LOEWE)」が、2022年6月7日(火)から12日(日)までの期間に開催するミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)で「循環する創意とクラフト、その先へ。」コレクションを出展する。毎年開催されているミラノサローネへの参加は今回で6度目となる。また、毎年日本橋三越で開催しており今年で20周年を迎える「ロエベ展」においても、ミラノの会場と同時にコレクションを発表し、6月10日(金)から12日(日)の3日間限定で金継ぎ体験プログラムを実施する。



 「ロエベ」は今回、“忘れられたり捨てられたりしかねないものに新しい命を吹き込み、工芸的なアプローチで修理し、ユニークな作品として甦らせる”というこの考えのもとでコレクション制作に取り掛かった。フィーチャーしたのは、ブランドの創業地であるスペインと海外における伝統工芸。クラフトの再生する力をテーマに、スペイン・ガリシア地域の伝統的な藁細工「コロサ」、韓国の紙編みの技法「チスン」などの可能性を探求した。



 コレクションの核となるのが「スペインでの復元(Repaired in Spain)」だ。それぞれ形や機能、傷の度合いが異なったバスケット240点が世界中から集められ、それらを職人のイドイア・クエスタや、ベレン・マルティネス、サンティアゴ・バステイロらが、革紐を使って補修・修理を施した。

 スペイン・ガリシア地域に伝わる藁細工「コロサ」とは、藁や葦、ブライヤー(エイジュ)などの天然繊維を編んで、レインコートやバスケットなどを作る技術のことだ。そうした技術は数千年前にまでさかのぼる伝統があり、印象的なフリンジ付きのケープは、数年前まで地元の人々に愛用されてきたという経緯がある。「ロエベ」では今回、「コロサ」の特徴であるフリンジの段を残したバッグやバスケットを制作。実用的でありながら彫刻のような美しいフォルムを作り出した。



 一方、韓国の伝統技法「チスン(紙縄)」を用いたバケットシリーズも制作した。2019年の「ロエベ財団クラフトプライズ」のファイナリストにも選出されたヤンソン・リー協力のもと、紙を細かく紐状に編み込んだ家庭用オブジェを作り上げた。新聞紙の再生紙からなるトートバッグのシリーズにも同様の技法を用いた。


 また、今回のミラノサローネへの出展に合わせて日本橋三越でも同時に「循環する創意とクラフト、その先へ。」コレクションを公開する。同会場では、6月10日(金)から12日(日)の3日間限定で、金継ぎアーティストの大脇京子氏を招いた伝統的な本金継ぎの一部工程が体験できるプログラムを開催する予定で、セッションの参加には申し込みサイトから事前予約が必要となる。


■ミラノサローネコレクション2022「循環する創意とクラフト、その先へ。」(一部)

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■「ロエベ展」金継ぎ体験プログラム
「ロエベ展」
会場:日本橋三越本館1階ステージ
会期:2022年6月8日(水)〜6月14日(火)

「ミラノ・サローネ2022展示」
会場:日本橋三越本館1階中央ホール
会期:2022年6月8日(水)〜6月21日(火)

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「ロエベ」公式サイト