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2020 27 Jun

「ドルチェ&ガッバーナ」が9月のピッティウォモでイベント開催

 「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」は、9月2、3日に伊フィレンツェ市と「ピッティ・イマージネ・ウオモ」主催によるスペシャルイベント「ドルチェ&ガッバーナ アルタ サルトリア アンド アルタ モーダ(Dolce&Gabbana Alta Sartoria and Alta Moda)」を行う。「アルタ サルトリア」はメンズの、「アルタ モーダ」はウィメンズのクチュールコレクション。

 本来ならこの時期には「ピッティウオモ」の開催が予定されていたので、リアルの展示会自体は中止になったものの、ビッグイベントはそのまま実現となった形だ。これまで同ブランドは、シチリアのタオルミーナやコモ湖など、イタリアの歴史ある美しい街で「アルタ モーダ」のショーを開催してきたが、今回はデザイナー達自身が“ルネサンスとイタリアらしさの発祥の地であり、その英知は長年継承され、いまも現代カルチャーと美学に影響を与える街”と称するフィレンツェでの開催となった。この街が誇る輝かしい歴史と芸術、時を超えたエレガンス、さらには職人とアトリエが誇る技術・・・といった最高級のメイド・イン・イタリーへのオマージュ的な意味がショーに込められているようだ。

 ショーはアルノ川付近の素晴らしいロケーション(場所は未公表)で行われる予定で、そこでは彼らのクリエーションと共に、デザイナー達が実際に工房を訪れてセレクトした、フィレンツェの伝統のなかでももっとも由緒ある卓越性、ノウハウ、芸術表現を昇華させた最上級のメイド・イン・イタリーブランドを象徴する職人たちによる作品が披露される予定だとか。そしてその模様は「ピッティ・イマージネ」および「ドルチェ&ガッバーナ」のオンラインプラットフォームにてストリーミング配信される。

 ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは「新たなルネサンスを実現し、100%イタリアを再生させましょう」と語り、ピッティ・イマージネCEO、ラファエロ・ナポレオーネは「ファッションシステムが発信する極めて前向きなイメージの象徴となるでしょう。それは我々が復活し、再出発に向かって走りはじめているサインです」と言う。このイベントを通して、ポスト・パンデミックにおけるイタリアファッション業界の回帰への期待や、改めてメイド・イン・イタリーのクオリティやイタリアの文化、芸術への魅力をアピールする意気込みが見られる。

文:田中美貴

■「ピッティ・イマージネ・ウオモ」公式サイト