Courtesy of Dolce&Gabbana

　「ドルチェ＆ガッバーナ（DOLCE&GABBANA）」は、イタリアファッション協会（Camera Nazionale della Moda Italiana 以下、CNMI）への加入を発表した。同協会はイタリアおよび海外でのファッション産業の発展を推進する非営利団体で、英ファッション協議会（BFC）、仏オートクチュール・プレタポルテ連合協会、ファッションデザイナー・アメリカ協会（CFDA )と並んでモード界を支え、ミラノファッションウィークなどのイベントをオーガナイズしている。

　ミラノファッションウィークの公式カレンダーから外れてショーを行っていた「ドルチェ＆ガッバーナ」だが、同協会によるCOVID-19撲滅のための支援を行うブランドとの連携プロジェクト「Italia, We Are With You」に参加したことがきっかけとなった模様だ。「ドルチェ＆ガッバーナ」はパンデミア撲滅支援として、2月という早い時期からミラノ ウマニタス大学への研究支援プロジェクトを行い、寄付に始まり、現在も「DGFATTOINCASA」 というイタリアの伝統を受け継ぐハンドメイドの素晴らしさや技術を伝えるデジタル・ワークショップを通じたクラウドファンディングや、ディヴォーション バッグの公式オンラインストアでの売上の一部を寄付するなどを行っており、4月からイタリアファッション協会の支援連携プロジェクトにも加わった。

　これにより、「ドルチェ＆ガッバーナ」は今後、ミラノファッションウィークにおいて公式日程に復帰し、ファッションウィークに貢献することになる。また7月14日から17日まで開催が予定されている「第1回 ミラノ・デジタル・ファッションウィーク」への参加も表明している。

　「ミラノ・デジタル・ファッションウィーク」では、バーチャル＆リアルショー、ファッションムービー、ショールーム中継、ライブパフォーマンスなどのストリーミング、また業界関係者対象のテーマについてのウェビナー（要申請）が行われるようだが、詳細に関してはまだ明らかにされていない。

　「ドルチェ＆ガッバーナ」は7月15日にポスト・コロナ初めてのランウェイショーを、支援を行っているミラノ ウマニタス大学で開催すると発表している。

文：田中美貴
 

デザイナーのドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ
Courtesy of Dolce&Gabbana

■「ドルチェ＆ガッバーナ」公式サイト