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2022 16 May

「ルイ・ヴィトン」が米サンディエゴで2023ウィメンズ クルーズ・コレクションを発表

 

 「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」は2022年5月13日、2023ウィメンズ クルーズ・コレクションを発表した。会場となったのは、カリフォルニア州サンディエゴ郊外のラホヤにある生物医学研究所、ソーク研究所。建築家 ルイス・カーンによって設計され1965 年に建てられた同研究所はブルータリズム建築の傑作としても知られる。沈む太陽が建物によって完璧に縁取られるよう建てられ、中央にはそれを導くように水路がひかれており、夕暮れ時には太陽の光と水の煌めきによって周りが黄金色に染まる。

 今回のコレクションは、そんなロケーションと呼応するかのように、太陽を讃えるようなアイテムとその強い光から身体を守っているようなアイテムが混ざり合う。リネン、ジャカード、シルク、レザー、ツイードなどさまざまな素材に、太陽の光できらめくメタリック仕様がなされた素材やディテールが多用される。そこに太平洋の青い海や夕陽のオレンジなど明るい色が加わる。

 金糸や銀糸を使い、レイヤーフリルやボリューミーなフレアでドレスや、うろこのようにメタリックなピースを重ねたスカートやマイクロトップが登場し、動きによって光のきらめきを強調する。古代の戦士の甲冑をイメージさせるようなトップスから、メタリック素材のボンバーやワークパンツまで、プリミティブまたはスポーティなテイストも差し込まれる。さらに、頭や体に布を巻き付けたようなアシンメトリーなアイテムや、大胆に強調された襟で傘のように体を覆うトップスなど、砂漠の太陽から体を守るようなイメージのアイテムも登場する。

 コレクションに漂うノマド的な雰囲気や洋服の動きが生み出す光の演出は、直線的なコンクリート建築とコントラストをなし、幻想的な世界を生み出していた。

文:田中美貴

 

■「ルイ・ヴィトン」2023ウィメンズ クルーズ・コレクション

 

「ルイ・ヴィトン」公式サイト

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