「アクオド バイ チャヌ（ACUOD by CHANU）」が、2022年4月6日に東京・アトレ竹芝「BANK30」で2022秋冬コレクションを発表した。チャヌデザイナーの誕生日でもある同日には、田口淳之介さんや、西山茉希さん、明日花キララさんをはじめとした多くの著名人らがモデルとして参加。ショー終了後にはバースデーパーティーを兼ねたアフターパーティーも開催された。

　今年でデビューから6年目、計13シーズンを数える「アクオド バイ チャヌ」がテーマとしたのは“偶然に得たもの”を意味する"ウィンドフォール（windfall）"。チャヌデザイナーがこれまで東京で築いてきた人との絆を海賊に重ね合わせて表現した。同ブランドは元々ユニセックスモードストリートブランドとして設立されたが、今シーズンは近ごろのウィメンズ人気の高まりからウィメンズルックを多く発表した。コレクションの着想源の一つで、デザイナー自身が最も好きだというアニメ、ワンピースのキャラクター（エドワード・ニューゲート、ゴール・D・ロジャーなど）に似せたルックも複数登場した。

　海賊らしいデコラティブなコレクションに一貫して取り入れられたのは、アーティストのヒロ杉山とのコラボレーションによるチェーン柄やマップ柄のテキスタイルだ。オーバーサイズのシャツやアウターの裏地のほか、スカーフなどのアクセサリーにも大胆にあしらい今シーズンを特徴付けていた。チャヌデザイナーはこのテキスタイルについて「お金よりも絆が大事だということを表現しました。チェーンの中身の柄は紙幣になっています」と説明。一方のマップ柄には、デザイナーと交友関係のある人物の名前をベースにした文字をプリントしたという。終盤にかけては、海賊や海軍にちなんだブルーのカーディガンやノーカラーコートが登場し、これまでのハードなブランドイメージとは異なる一面を覗かせた。

　ランウェイのラストを飾った肉厚のムートンジャケットは「イサムカタヤマバックラッシュ（ISAMU KATAYAMA BACKLASH）」との初コラボによるもの。全てリアルレザーを使用し、ライダースジャケットとムートンコートを含めた3型を披露した。また象徴的な三角帽や大ぶりなパールネックレス、ツノが生えたヘッドピースといったスタイリングも海賊をモチーフとした今シーズンのムードを演出していた。

■「アクオド バイ チャヌ」公式サイト

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