繊維ニュース 編集部ブログ
2019
13
Dec
スマートなジーンズ
【東京本社】「リーバイス」は今秋、グーグルの「ジャガードテクノロジー」を搭載したスマートジャケット「リーバイス トラッカージャケット ウィズ ジャカード バイ グーグル」を発売した。ジャケットの左袖口に導電性のマイクロファイバーテキスタイル、袖口に「ジャカードタグ」を配し、袖にスマートフォンのタッチパネルの機能を持たせている。
スマホと接続(ペアリング)すれば、目的地へのナビゲーションや天気情報、交通情報へのアクセス、電話の応答、音楽の再生まで、端末を取り出さずに行える。
第1弾は、実は2017年に発売されている。2社の共同開発は15年に公表され、日本でも話題を呼んだ。しかし製品はさほどヒットせず、日本でも正規の取り扱いはなかった。理由は私見だけど、高いから。従来品との価格差は約2万円。スマホ好きならデニムより端末の方にお金を使う。
第2弾の価格は税込2万7500円で、こなれた値段。格安スマホが普及し、通信大手による契約の「2年縛り」も廃止とあって、通信費は値下げの方向。消費増税はあったけど2年前よりは買いやすい。
今秋冬は温かいジーンズ「ウォームシリーズ」も発売された。展示会で見比べて思ったのは、ウエアラブル技術がさらに進化すれば、衣服内の温度を寒暖に合わせて調節してくれる未来も遠くないかも。その頃にはスマホの次世代の、全く異なるカタチをした情報端末が出現しているかもしれないけど。(周)