繊維ニュース 編集部ブログ

2024 23 Aug

伝承で町おこし

 【大阪本社】泉州タオル産地の取材で南海電鉄貝塚駅(大阪府貝塚市)を利用した。同駅は天台宗の別格本山の水間寺へ向かう水間鉄道の乗換駅。町おこしの一環として、同寺の成立にまつわる伝承に登場する16人の童子のミニフィギュアが展示・販売されていた。焼き物で作られたユニークな造形で、ミニと言いながらも16体がそろうと壮観な印象。伝承の要旨は、同地を訪れて道に迷った行基上人を16人の童子が導いたことが水間寺建立につながったそうだ。童子は観音菩薩の化身だったという。当たり前だが当時、鉄道はなかったわけで、総勢17人でこの辺りをてくてくと歩いて行った風景を想像し、のどかな気分になった。(酒)