繊維ニュース 編集部ブログ

2019 13 Feb

いつもワクワク

 【中部・北陸支社】先週、名古屋の大須商店街にユニークな中古衣料ショップがあると取材先で聞き、久々に訪れた。 

 同商店街は、有名な神社や寺院があるだけでなく、演芸場やライブハウス、個性的な個人商店が軒を並べ、まさに「ごった煮」の状態。戦略的に構成した現在のショッピングセンターとは対極的なストリートだ。

 今や地方の商店街のほとんどが衰退する中、平日でさえ、若者を中心ににぎわっている。通りには“いつもワクワク”の垂れ幕が下がっている。おそらく各店舗が顧客に向けて新たな感動を絶えず仕掛けているのだろう。

 さて、目当ての中古衣料ショップだがここも驚いた。著名なスポーツブランドの中古衣料を扱っているものの、ほとんどがデザイン、ディテールを変えた単品のリメーク商品として販売している。すぐそばには、上場を果たした中古衣料チェーン店があるのだが客はこの個人商店に集中していた。

 平成に入ってから新たなショッピングセンター(モール)が次々と開発されたものの、今ではテナントを含め、どこも同質化。感性豊かなヤング層がここに集まるのに納得した。(聡)