【大阪本社】２０２０年に放送が始まったテレビ大阪の「名建築で昼食を」。主演の池田エライザと田口トモロヲがアドリブを交えながら東京と横浜に残る近代日本の名建築を紹介するパートは、芸術であると同時に実用設備であるという建築の特色がうまく表現されている。今月18日から「大阪編」が始まった。第1回放送で取り上げられたのは綿業会館（大阪市中央区）。大阪の繊維業界の人からすれば見慣れた風景を2人が感動して伝える様子はなんだかおかしいが、日常的に綿業会館を使っている人の方が案外とそのすごさを理解していなかったのかもしれない。これもまた芸術であると同時に実用施設である建築の宿命だろう。「綿業会館で昼食を」といきたくなった。（宇）