繊維ニュース 編集部ブログ

2023 06 Nov

コートは古着の方が格好いい?

 【大阪本社】先日、古着屋をのぞいていたら、アクアスキュータムのバルマカーンコートを見つけた。英国製でタグのデザインから1980年代から90年代のものだと思われるが、目立った汚れや痛みもなく非常に程度が良い。試着したところサイズもぴったり。そして価格は驚きの6700円。これは買うしかないとなった次第。アクアスにしろバーバリーにしろ、日本製ライセンス品が姿を消した現在、英国製の新品を買うとなると20~30万円が必要。本来は“大人の実用品”だった両ブランドとも、近年のラグジュアリ―戦略によって値上げを繰り返したことで普通の人ではとても買えなくなってしまった。そうなると古着で入手するというのも有力な選択肢になる。しかも、はっきり言って昔の商品の方が生地も縫製もしっかりしている。そして、こういったコートは、ちょっと着古してくたびれた感じの方が、圧倒的に格好がいいのである。(宇)