繊維ニュース 編集部ブログ

2020 19 Feb

同調圧力?

 

 【東京本社】3月の東京マラソンの一般参加が中止されるなど、新型肺炎の感染拡大を防ぐ動きが目立ってきた。今週だけでもアパレル会社では優秀な販売員を表彰するイベントが中止、日本繊維輸出組合が主催するアセアン縫製用素材展も中止となった。

 そうした記事を書きながら、ふと思い出したのは約9年前の東日本大震災後の自粛ムード。「がんばれ、東北」のメッセージの一方で、さまざまな華やかなイベントが中止されていった。同列には比較できないが、日本特有の「同調圧力」のような空気が感じられた。

 日中間の輸出入が減退するのは明らか。そこに展示会の中止で国内取引が停滞したり、個人消費が低迷すれば、経済へのマイナス影響は増大していく。それでも、従業員や取引先の安全を優先するのは企業の社会的責任として正しい行為なのだろう。

     とはいえ、財務基盤の弱い中小零細企業は、ビジネスが休止することで企業の存続に関わる事態に陥ることも。震災時、東北のある企業主は「何よりも仕事が欲しい」と話していた。(康)