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2021 08 Apr

産地の発展に幸村あり

 【中国・四国支社】岡山県倉敷市にある由加山は、日本三大権現の一つである瑜伽大権現の総本山で、江戸から明治時代にかけて由加山と香川県琴平町の金刀比羅宮の両方に参拝する“両参り”という風習があった。

 4日、由加山を訪れると、蓮台寺境内にある多宝塔のそばの枝垂桜がちょうど満開だった。桜の右手の方へふと目をやると、「真田幸村公頌徳碑」(写真)の文字が。児島地区はかつて真田紐(ひも)の産地であり、由加山のお土産物としても生産が盛んだった。

 こんなところで名将とされる真田幸村(信繁)の名を見かけると思わなかった。大阪の泉大津や和歌山の高野口など、意外と幸村が産地発展の立役者なのが面白い。(佑)