繊維ニュース 編集部ブログ

2018 24 Aug

沸騰現場は日暮里に

 【東京本社】取材でエドウインに行く途中、日暮里繊維街をのぞいた。なかでも、生地や洋裁関連を取り扱う大型店「トマト」には多くの訪日外国人が訪れていた。その顔ぶれを見ると、欧米やアジア、さらにムスリムの女性も楽しそうに生地を選んでいる。また、ロール状の生地をカットする販売員はバイリンガル対応で、接客によどみがない。

 生地は数千種類を用意し、安いモノだと1㍍=100円の目玉商品もある。当日は気温35度という猛暑日だったが、店内も異様な熱気に包まれていた。ここまで来ると、立派なクールジャパンである。DIYの聖地というイメージは覆され、外国人で沸騰する消費現場という新たな一面を見ることができた。大手広告代理店やファンドに頼らず、個店ベースで外国人を呼び込んだ好例と言える。(市)